落ちこぼれ魔法使いだと思ってたら実は底なし魔力のサポート系でした
望月きり
追い出されました
はじめまして。
私の名前は、「メアリ=ペリドット」といいます。
種族は人間ですが、若草色の髪が珍しいとよくいわれます。
私は今日、所属していたギルドから追い出されました。
と、いうのも私は魔法使いですが何故か魔法が上手く使えません。
ギルドではお荷物扱いされ、毎日馬鹿にもされました。
そしてそれは、つい先程のこと。
「メアリ!リリーナを守れ!」
「は、はい!」
リリーナ=クリスタル。
このギルドのもう一人の魔法使いです。
彼女は私とは違い、様々な術が使えました。
オマケに透き通るような金色の髪に、綺麗な青い瞳、完璧な狐の獣人美少女です。
魔法に長けている彼女を私が守らなくても大丈夫なのでは?
と、思いましたがリーダーの命令なので従いました。
「うわぁっ!!」
「きゃっ…」
防御魔法を展開するも、やっぱり私の魔法はあっさり破られてしまいました。
「リリーナ!」
「いたた……」
吹き飛ばされた私とリリーナ。
皆はリリーナの方を心配しています。
いや、私の方が派手に吹き飛ばされたんですけど!?
そんなツッコミを心の中でしつつ、私は自力で立ち上がりました。
「メアリ!!
リリーナに傷が出来てしまったじゃないか!
どう責任とるんだ!!」
「えっ?」
リリーナに視線を移すと、足にかすり傷が出来ています。
「痛いです…」
「リリーナ、可哀想に…!」
「(それくらい、リリーナならすぐ治せるくせに…)」
「お前はいつもギルドメンバーに迷惑ばかりかけて…!
お前なんかもう要らん!ギルドから出ていけ!!」
……と、いう訳でございます。
いやはやお恥ずかしい。
「これからどうしよう…」
一先ず、私は行きつけの喫茶店へと向かうのでした。
続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます