聖女の幼馴染が勇者パーティに入ってしまったため、一人になった俺は世間で言われる底辺職業【預言者】で無双する。(本当は底辺職業ではなくチート職業だった件!)
煙雨
仲間が増えるまで
プロローグ
新連載です
レビュー(⭐️)やブクマをしていただけるとモチベーション向上になるのでもしよろしければお願いします
---------------------------------------------------------------------------
この世界には誰しも一つ以上のスキルを持っている。15歳になる年、神殿に行って神官に職業を告げてもらい、その職業にあった魔法や技術を今後身に付けて行く流れになっている。
俺---クリス・ペテロも今年度で15歳になったため幼馴染---アメリア・スミスと一緒に神殿に行き告げてもらう。
「これで私たちも一緒に冒険者になれるね!」
「そうだな!」
お互いSランク冒険者を目指して5年間日々練習してきた。俺は前衛予定だったため剣士。アメリアは後衛予定だったため弓などを練習していた。今までの成果が出せる職業だったらいいんだけどな。
神官が列に並んでいる人を一人づつ告げていく。そしてまずはアメリアの番がきた。
「行ってくるね!」
「行ってらっしゃい!」
アメリアが行くと驚くようなことを言われていた。
「アメリアさん。あなたは聖女です」
「え! 本当ですか!」
「はい。おめでとうございます」
アメリアが聖女と言われて周りもガヤガヤとしてきた。
「クリス! 私聖女だって! クリスもきっといい職業につくよ!」
「そうだな...」
そして俺の番がやってきた。緊張してあまり周りが聞こえない。この職業で俺の今後の人生が決まる。期待と不安を感じながら神官からお告げを受ける。
「クリスさん。あなたは預言者です」
「え? 預言者って?」
「預言者とは大まかに言えば自分の魔力を使い、神と対話することができる職業です。今回クリスさんが契約する予定の神は未来が見える力があり、数カ月から数年先などの遠い未来を見た人物は今までいたことがありません。そのため一般的に考えて1日先ぐらいが普通になるとおもいます...」
預言者...。今神官に言われたことで頭が真っ白になる。
「クリスは預言者なんだね」
「そうだな。でも一緒に冒険者になら...」
「それは無理。だって預言者って戦闘職じゃないし、一緒に冒険はできないよ? もうちょっと現実考えよ。これからは一緒には居られないけど、頑張ろうね」
「え? あ...」
アメリアがそう言って俺から離れていった。その後どうやって宿まで帰ったのかあまり覚えていない。
次の日。俺は冒険者になるために冒険者ギルドに向かうとそこにはアメリアが他の男性と話していた。
「始めまして。君昨日聖女になった人だよね? もしよかったら一緒のパーティにならない? 俺勇者だからさ」
「え! 本当ですか! よろしくお願いします。アメリア・スミスって言います。勇者様は何ていう名前なのですか?」
「アベル・ブラウン。よろしくね。それでだけど、昨日一緒に居た友達は一緒のパーティにならなくていいのかい?」
「クリスなら大丈夫です。あの人は冒険者には向いていない職業ですし、いても役には立ちませんよ」
「そうだよね」
(...)
アメリアがそんな風に俺を見ていたなんて...。ショックすぎて宿にこもる。今の話を聞いて今冒険者ギルドに行く気分じゃなくなった。
宿にもどり預言者って職業ももらったことだし使ってみるか...。
俺は魔法で預言を使ってみる。すると頭の中から声が聞こえてきた。
{あなたはどの未来がみたいですか?}
え? どういうことだ? なんで声が聞こえるんだ?
{すみません。まずあなたは誰ですか?}
{私はノエル。あなたはどの未来がみたいですか?}
{では明日の朝食は何ですか?}
はっきり言ってなんでもいい。あまり期待していない。誰が話しかけてくれているかわからないけど底辺職業と言われているのに、期待できるはずがない。だから適当に言ってしまった。
{明日の朝食は麦パンとオークのシチューです。他に見たい未来はありますか?}
特にないよな...。でも未来がみれるってことは未来を変えられるってことだよな。
{じゃあどれぐらい先の未来まで見ることができますか?}
{あなたの魔力なら現状は1ヶ月先まで見ることができます}
え? なんていった? 1ヶ月先? 神官が言うには1日先がみれる限界って言ってた気がするけど。もしかすると、ノエル様はすごい方なのでは?
{俺に他の加護を与えることはできますか?}
ほんの少しの希望をもって聞いてみる。すると
{それは不可能です。ですが私は未来を見る神ノエル。私は未来を見る神なのであなたに未来を見せる加護以外を授けることはできません。ですが未来を見ることで、神がどの場所にいるか教えて、会うことはできます。その神を紹介しましょうか?}
{そんなことができるのですか?}
{できます。ある一定の場所に行ってもらい、魔法を使ってもらったら会えますよ?}
{お願いします}
俺はほんの少しの期待を込めてお願いした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます