第4話 戦姫の心境
ああ、どうして戦いは終わらないのだろう。
何をしても。もう無駄なのだろうか。
人々は争い続けなければ生きていけない命なの?
そういう生き物なの?
そう思えれば、あきらめもつく。
私こそが、この世界でおかしい存在なのだとでも、思えれば。
この世界に生きるものは、みな、普通であるにすぎない。
だったとしたら、私のやっていることに意味などない。
私はただ、皆が求めているように、皆にならって、戦い続ければいいのだ。
一人でも多くの敵を葬り去り、一つでも多くの戦場を駆け回る。
そうする、生きるだけの存在。
ああでも、だとしたら。
なぜ私のような存在が生まれたのだろう。
この、心が痛い。
私一人だけが違うというのなら、私一人だけの心が異なるというのなら、この世界はまるで地獄ではないか。
望まれた場所で、望まない在り方を強いられている私は、どうすれば良い?
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