第3話 捧げられた残り香

 僕は警察へ昨夜の事情を説明した。事の発端は早朝の出来事。

 民宿へ警察官が駆けつける。また、総動員かと思わせるほどの大規模に捜索が開始される。

 すると、一時間程で一人の男性と隣り合わせにいる男性を発見した模様。

 恐らく行方不明の二人だ。ホテルの玄関から警察官と共に現れる。その様子を僕らは民宿の方から見上げていた。

 視線を落とすと、見守る二人が安堵あんどの表情を浮かべてお互い抱き合っていた。

 一方、民宿から来客のために戻っていた門番の常夏二郎が姿を現す。

 その後、警察隊は二人を保護して現場から退いた。

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