第61話  エルサレム問題

この複雑怪奇な緊張状態が戦争に

発展しなかったのはひとえに

アジアの中国問題があったからです


中国という巨大な餌場が早い者勝ち

なので近場で争ってる場合ではない

のです


微妙な間合いの平和の中、列強は

中国の切り取りを進めました




ただしロシアとオスマンはちょくちょく

戦争を続けてました



───



ロシア皇帝は昔からキリスト教会より

[聖地エルサレムの管理者]の称号を

貰っています


なのでロシアは[聖地を奪還する]という

立派な大義名分の元にいつでも

オスマンに攻め込める権利がありました

こういう事情でよく戦争してました




ロシア

(o´ω`)エルサレムまで将来的にウチの領土

オスマンには手出し無用で願いたい



これがロシアの主張です



昔の地球は今より寒かったので

ロシアでは夏でも氷点下なんて年も

ありました

(※地球が温かくなったのは産業革命

からです)

ロシアにとって暖かいオスマン領はずっと

奪いたかった土地でした



───



ドイツが主催した第1回サミット(1878年)は

ロシアとオスマンの紛争解決がお題でした

戦争の内容はロシアが勝っていたので

ロシア有利な解決になりました


オスマン領だったバルカン半島(ギリシャの上側)

地域がオスマン支配下を外れ、

セルビア、ルーマニアなど東欧小国が独立を

果たします




ロシア

(o´ω`)用は済んだし

オスマン侵食したドイツは同盟破棄


オスマン

(o´ω`)納得できん ドイツと同盟破棄



ドイツ

(o´∀`)あれれ?

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