「空手に先手なし」という格言はカッコよくはあるが…


まず意味を簡単に説明しますと、

「空手はあくまでも護身術だから、自分からケンカを売ってはいけないよ」

ということです。


決して、先制攻撃を仕掛けてはいけないという意味ではありません。


でなければ、仮に殺人鬼が襲いかかってきたとしても、相手が第一撃目を繰り出すのを待っていなければなりません。

殺人鬼が武器を出そうとするところを妨げることもできません。たとえそれが銃器の類であってもです。殺人鬼が銃を出して、こちらに狙いを付けて、第一射を放つまで待っていなくてはなりません。

そんなバカな。


先にやらなければこちらがやられる。

当然ながら、そういう状況においては先手はありです。


つまり、「空手に先手なし」という言葉は正確ではないのです。

単純に分かりやすく、

「空手を悪用してはならない」

でよかったのです。


でも、それではカッコよくない。

格言っぽくない。


要するに、正確性よりもカッコよさを優先してしまったんですね。

そんなところも現代空手らしいです。


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