第406話 ベルゼブル討伐! 神具「始まりの絆」

12使徒達は 

瀕死の人々を抱きしめ

水を与え 心を込めて 愛を示した


「まさか・・世の終わりの最後に 

このような憐みの好意を受けるとは・・


私達は あなたがた12使徒達に 酷い仕打ちをした

決して赦される事ではない・・

それなのに 何故親切にしてくれるのだ?

何が あなたがたを突き動かしているのだ?


でも・・最後に 

感謝の言葉を言わせてください!


「ありがとう!

心から。。感謝しています・・

そして 私達を許してください。。」


大災害の被害を受けた多くの人々が

最後の最後まで 使徒達の奉仕を通して

神の愛に触れた・・


そして魂に安らぎを得て 

人生を終える事が出来た


「どうか 安らかに 眠ってください!」

12使徒達は 彼らの目をとじてあげた



「ベルゼブルよ!

これ以上 好き勝手にはさせない!

あなたが行った 破壊行為は 

決して許されるものではない!!

神の裁きを受けなさい!」


ベルゼブルは圧倒的な

聖巫女の存在感に 驚愕していた!

なぜなら 完全復活した聖巫女は

太陽のように輝き 内から放つ聖霊の力が

全世界を覆うほど 凄まじいパワーを放っていたからである!


「聖巫女よ!

お前は 私以上の力を得たとしても

魔王ルシファル様には勝てない!

決してだ!


なぜなら この世界の生命力は 

尽きようとしているからだ!

どのような妖精族の秘術を用いても 後はない!


それに今回の大災害で

世界の半分は死んだ!

残った者達も 時間の問題だ!


お前達が 何をしようとも 全てが無駄だ!!!

救いに価値はない!

なぜその事が分からないのだ!!


無駄無駄無駄なのだ!!!!!!」


ベルゼブルは

世界の半分を消滅すべく『ハルマゲドン』

配下達と共に総攻撃をかけるが

闇に覆われた破滅の波は

天から降り注ぐ 起源の聖光によって 消し去られ

聖巫女AOIに全く 通じなかった


力の差は歴然であった

戦いは 決した


「ベルゼブルよ!

あなたは 魔王の手下として 

この世界の多くの人々を惑わし

戦争を起こし あらゆる災害を引き起こし

人々に絶望の心を与え続けた!


あなたの罪は重い!


この世界は 確かに終わろうとしている!


人々の死は 避けられないだろう

しかし私は決して 諦めない!!


しかしわたしは最後まで 

福音を語り続ける事を 諦めない!

人々の心の恐怖を取り除き 

平安な心で 最後を生きて欲しいからだ!

それが聖巫女である 私の務めなのだから!!


さぁ!終わりの時がきた!

ベルゼブルよ!終わりだ!消滅せよ!」


聖巫女AOIは

神具「始まりの絆」を放つと

悪の根源であったベルゼブルは力を失い

一瞬の内に消滅してしまった!


光が闇に打ち勝ったのである!

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