第365話 目覚めた葵

「おはよう!葵

やっと・・・

やっと目が覚めたか?


本当に良かった!!!! 

葵ーーーー!!」


ダンは熱が下がり

ようやく意識を取り戻した

葵を抱きしめると

真っ赤に目を腫らしながら

長い不安から ようやく解放されように

深い安堵を覚えていた・・・


「父さん!

おはよう!

・・・・・・・・・・・・

どうして泣いているの?」


「葵・・・お前が

長い間・・・・目が覚めず・・・うっ


でも・・・本当に・・

本当に良かった!!

具合はどうだい?」


ダンは嬉しさのあまり 

涙が止まらなかった


「父さん 痛い!

そんなに強く抱きしめられると 

息ができないよ!」


葵も抱きしめられて 嬉しそうだ


「ごめん! 葵

あまりにも 嬉しかったから

力が入ってしまったよ! 

すまなかった!」


「ううん・・いいの

私も 久しぶりに

父さんの顔を見るような気がする

とっても嬉しいわ!!」


「葵・・・・

本当に元気になって・・・

父さんは嬉しいよ!!」


「ありがとう!!父さん!」


ふたりは暫く見つめ合っていた


「父さん!何だか 

お腹が空いたわ!」


「しばらく目が覚めず 

何も食べていなかったからな・・何が食べたい?」


「デムの実スープを飲みたい!

父さんが作った デムの実とっても美味しいから

私大好きなの!!」


「分かった!

すぐに作ってくるから

もう少し休んでいるといい!」


「ありがとう!父さん!

 待っているわ!」


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