第362話 ベルゼブル現る!

葵は高熱でうなされ

深い眠りに入ってしまった

それ故背後から迫りくる

脅威の存在に気付く事はできなかった


すると「青い星」総督ベルゼブル

その人が姿を現した!


「この子が巫女!?

間違いない!

ついに我々が2000年間 待ち焦がれていた

救世主が!最後の巫女が

ついに!誕生したのだ!


しかも我々が想像する以上の 潜在能力を秘めている


このまま成長すると

10年後、私の力を凌駕する力を身に付けるだろう!

そして復活された魔王様を

再び封印する可能性も高い!!


今の内に殺すか!?」


「いや・・・今殺したら

魔王ルシファル様復活が 困難となるだろう!


最後の巫女が完全覚醒し

起源の存在:神の絶大なる力を手中にした者!

十字架にかけ 命を奪う事が

魔王様復活の条件となっているのだから!


『巫女の血』が必要なのだ!


しかしこの子はまだ幼い・・・

今この子を殺しても 何の意味もない!


しかしどういう事だ?

昨日まで この子は巫女に目覚めていないにも関わらず

その内なる聖なる力が溢れており

この地域全域に 大きな影響を与えていたのに・・・

どうした事だ?まるで力を感じない!


私でなければ 

普通の少女と見分けがつかないだろう・・


おそらく大陸エデンの 

例の一族が何か 力を封印する妖精族の秘術でも

使ったのかもしれないな?


しかし 私は全てお見通しだ!


今から7年後

この村は廃村し 

この子は絶望の世界を見るだろう

父親から ひどい暴力を振るわれ

この子の巫女の力を一時的に奪う事ができる!


その間に全世界に

世紀末にふさわしい 

絶望と死の恐怖を味合わい

この世は混沌となるだろう!

すべて魔王様を復活させる為に!!!


今から 楽しみだ!


しばらく お前を監視させてもらうぞ!

いつでも命を奪える為に!!」

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