第317話 聖巫女AOIの声 

「我ら 

聖巫女AOI様に仕えし12使徒

魔王ルシフェル復活と世の終わりの

カウントダウンが始まり3日経つが

未だ聖巫女様の

意識は戻らないままである・・・


聖巫女様は

いつ目覚められるのか・・


やはり我らは

第5第6第7の聖典と神具を

集める必要があるようだ!



第5と第6の聖典と神具

一体どこに眠っているのか・・・


おおよその場所は

分かっているが・・

正確な場所までは特定できていはいない・


まずソルナ様が

大陸アシュルに向かい

「第5聖典と神具」を


アポリュオン様が

大陸カインに向かい

「第6聖典と神具」を

入手するべく任務についている!


しかし「第6聖典と神具」は

魔王ルシフェルを封印する

重要な鍵となっており


魔王ルシフェルの片腕である

「青い星」総裁ベルゼブルが

配下の全勢力を率いて

封印解除に奮起しており

奴との戦いは避けられず

まさに命がけの戦いになるであろう・・


万が一「第6聖典と神具」が

敵側に渡ってしまえば

魔王に対抗すべく手段を

失ってしまい・・・

この世は一巻の終わり

人類と世界の破滅は不可避といえよう・・

もう時間がないのだ!」


「今我らがすべき事は

全世界の人々と共に 心を合わせ

世界が魔王ルシファルに

滅ぼされないように祈る事!


『祈りが鍵です!!』



かつて人類が神の怒りを買い

大洪水で滅ぼそうとされた時代

唯一生き残った一族の末裔が

所持していた伝説の神具「ノアの箱舟」がある!


「ノアの箱舟」は

カウントダウン最後の日に

人類が皆、乗り込む事ができたら


魔王の最終攻撃から

逃れる事ができる!


「ノアの箱舟」の

最終到着地点は

伝説の大陸「ワールドの世界」


「ワールドの世界」は

天国の世界と言われる『救いの世界』であり!

神を信じた者だけが

入る事を許されている


人は死んだら誰もが

神の裁きを受ける事になっており

この世の世界で神を信じ

従った者たちは 神に覚えられており

『天国の書物』に名が記されていると・・


そして陰府の世界から 

天国の世界に魂が引き上げられる!


天国の世界は

素晴らしい創造の世界であり

神と共に暮らす事ができる


そして人生において

もっとも華があった

若き時代の姿が与えられ

年を取る事はない

争いはなく 憎しみはない

全ての人が家族であり

神の御元で、永遠に安らかに

暮らす事ができる 素晴らしい安息の都が

与えられているのだ!


この素晴らしい世界を

今を生きる 我らが一刻でも

覗き見る事ができたなら


全財産を差し出しても

その世界に入りたい!と

誰もが願うであろう!


『ワールドの世界:天国』は

それほど素晴らしい

神の国である!という事だ!


この素晴らしい事実を

生前、聖巫女AOI様は語り


復活されてからも

我らに姿は見えないが

「天国の希望」を直接魂に

語りかけてくださっている!


今も魂が震えているではないか!!


ああ!我らは

この世の争いから解放され

早く天国の世界へ行きたい!!」



世の終わりが近づいている事で

非常な恐れがあるが・・


葵聖巫女様の声を聞き

かつてない程の

『希望と勇気』が与えられた!


魔王ルシファルは恐ろしいが!

死が終わりではない!


我らの辿りつくべき世界は

すぐ近くまで 来ているのだ!

何と素晴らしい 約束であろうか!


全ての希望は

聖巫女様にかかっている!

何を恐れる必要があるのだ!!

さぁ!神に祈ろう!

何を恐れる必要があるのだ!!

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