第297話 魔王の名は『ルシフェル』

アポリュオンは魂が抜けた

葵巫女の亡骸を抱き抱え


大陸ギホンを出発し

ルエラ民族2万人を引き連れて

大陸エデンに向かった


その頃

暗黒の魔王が封印されている

第Ⅳ大陸アシュルにおいて

かなり大規模な地震が起きていた


葵巫女とアポリュオンの戦いを終えて

葵巫女が十字架にかけられ

多くの血が流された事で

封印されていた魔王の力が

徐々に解放されつつあった・・



魔王の名は『ルシフェル』

かつて全天使の首領であり

『光をもたらす者』であったが

神に反逆し「堕落の明星」として

追放された存在である



「まずい・・・

魔王ルシフェルの力が

徐々に強まってきている!


しかも・・・

世の終わりのカウントダウンが

始まろうとしている・・・


葵巫女が命をかけて

私にかけられた

『ルシフェルの呪い』を

解いてくれたが・・


魔王ルシフェルの力は

非常に恐ろしい・・

この世を滅ぼす力があり・・


人類の魂に死の刻印を植え付け

破壊へと導き

永遠の滅びへと魂を誘う・・


急がなければ・・」



アポリュオンは、神より

神具『モーゼの杖』を預かっており

使用する許可が与えられていた


本来神具は

巫女にしか扱えないが

アポリュオンは初代巫女の妹であり

妖精族の族長の経験があり

古の秘術を熟知しており

2000年の経験と

深い知識を兼ね備えていた


この危急の状況を脱する上で

アポリュオンは

葵巫女に次いで

もっとも頼りになる存在である!と言えた


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