『最後の巫女AOI』

第298話 海を分断！「モーゼの杖」

アポリュオンは

モーゼの杖を手に持ち

天高く振り上げた！

すると強い東風が吹き

大陸エデン海域の水流を押し戻すと

海が真っ二つに分断された！

アポリュオンは

海の真ん中の渇いた地面を進むと

水は左右壁となった

本来、帆船で海を渡る必要があるが

モーゼの杖の秘術で

海は真っ二つに割けて

ルエラ民族2万人が引き連れ

難なく大陸エデンに上陸する事ができた！

まさに神の奇跡といえる！！

「これは凄いぞ！

本当に海を渡りきる事ができるなんて！

しかもアーサー国を支配していた

「赤い星」総督アポリュオンが

先導してくれるとは！

信じられない！

葵巫女様が授けてくださった奇跡だ！！！

しかもアポリュオンは

初代巫女様の妹君というではないか？

2000年前の生存されていた

初代巫女様の妹が生きているとは？

いったい何が起こっているのだ！！

ルエラ民族は

50年の奴隷生活から解放され！

無事にアーサー国を脱出し

大陸エデンに到達できたことに

神に感謝をささげた！！

「神よ！！

我らを奴隷から解放し

祖国に帰還できた事を感謝します！！！！」

アポリュオンは

ルエラ民族を無事に海を横断させると

アロン族長に民を託し

葵巫女を抱きかかえながら

巫女しか入る事を許されない

エデンの園奥深くに入っていった