第284話 葵巫女VSアポリュオン⑦

アポリュオンが

地下深で眠っていた

『闇夜邸』を浮上させると

アーサー国全土が

不穏な無機質のオーラで囲まれて

聖なる守りが消失していった


そしてこれまで巫女オーラによって

守られていた都民に

異変が生じたのだ!!


◆◇


『私は・・・

ここで何をしているの?

何のために生きているの?

生きる・・・生きる目的が・・

全く分からない・・

私は価値のない人間・・

もう死んでしまいたい!!』



『何の為に

子供を育てるの?

子供を愛する?

夫を愛する?

人を愛する事に

どのような意味があるの?』



『親の世話なんて 面倒くさい

生産性のない存在など 

さっさと死んでくれたらいいのに・・』


◆◇


人々は生きる目的を失い

無気力になり

否定的な発言を続けて

仕事も家庭も全ての関係を放棄した


そして家を出ると

何かに操られているように

大群生になり

突如浮上してきた

『闇夜邸』に向かって

群をなして歩き出した


中には裸足の者もおり

荒地を歩くと 足裏傷つき出血するが・・

痛みを感じないのか?

感じていても訴えることが面倒なのか・・ただ無気力に

歩き続けた・・・


そして時間を追うごとに

無気力さが増大し

群れの数が数万に増え広がった


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