第258話  第一神災 「水が血に」

翌朝、葵巫女は

バラク王がカイル川の岸辺に

来ることを知っていたので

天を見上げ神に祈り

バラク王を迎えた


「バラク王よ!

起源の存在:神が仰せられる!

『わたしの民ルエラ民族を

奴隷から解放せよ!


あなたは

次のことによって

私が主であることを知るようになる!


ご覧なさい!

私は手に持っているモーゼの杖で

カイル川の水を打ちます!

すると水は血に変わり

カイル川の魚は死に

カイルは臭くなり、アーサー国民は

水を飲むことを忌み嫌うようになります!


葵巫女はモーゼの杖を手にとり

神に祈った

「アーサー国で

神が偉大な御業を見て

人々が神に立ち返りますように!」


そしてモーゼの杖を宣言通り

カイル川の水を打つと

ことごとくカイルの水は血に変わった!

カイルの魚は死に

カイルは臭くなり

アーサー国民はカイルの水を

飲むことができなくなり

全土にわたって血があった


しかし呪術長ファラオも

彼らの秘術を使って

同じことをしたので

バラク王の心はかたくなになり

葵巫女の言うことを

聞こうとしなかった・・・


◆◇


その頃、アーサー国で奴隷民として

苦しみを受けていた

ルエラ民族の元に

族長アロンが向かった!


「ルエラ民族の民よ聞け!

ついに巫女様が大陸エデンの

我らの秘宝である

「第2の聖典」「モーゼの杖」を入手された


これからこの国で

大いなる神の御業が起こるであろう!


葵巫女様の為に祈るのだ!

アーサー国バラク王の目が覚め

「赤い星」総帥アポリュオンを

倒す事ができるように!」


「おおおおおお!!!!!!」

リエラ民族25000人の歓声が上がった


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