第221話 巫女の新たな力②

「確かに葵巫女様は

巫女ヴェールでお力を

隠されている筈なのに

溢れ出る潜在能力の大きさを感じます!」


「私にはこれまで

武力はなく人の心を探り

改心させる能力を得意としてきました!


これは国作りの為に

重要な力であり


巫女覇気により

相手の潜在能力を開花させ

組織力を強化し

MIKOシティの設立を短期間で

成し遂げる事ができました!


これらの偉業は

全て第1の聖典から来る

神からの賜物が人々に下り

なしえた成果と言えるものです!


しかし今回の力は

また違う異質な新たな力!

『勇者の力です!!』


私の力と呼応するように

お互いの力が共鳴しているように感じます!


もしかしたら

陰府大陸サルディスへ

向かったラックとエルサ王女一行が

何か大きな出来事に遭遇し

試練を乗り越えた可能性が高い!


そして『真の勇者に目覚めた!』

間違いないでしょう!


歴代の巫女の時代には

いつも右腕となる勇者の存在がいた!


これまで12使徒筆頭であるラックが

勇者になるであろう

予感がしていましたが・・

ついに目覚めたのですね!!


(ラックが真の勇者に

ついに目覚めた!!!)


これは素晴らしい事です!


我々の目的が大きく

前進する原動力にとなるでしょう!


とにかくここは

私に任せて、ナミさん急いで

出発してください!


私は彼らに決して負けません!」


◆◇


「隊長!

ナミ商会の本部の中は

もぬけの殻です!


しかし急ぎ来てください!

何か周囲の様子がおかしいです!」


「何が起こっているんだ!

隊長は表に出ると

ナミ商会本部の前に

ひとりの少女が立っていた!


そして可憐な踊りをし

月夜の明かりが

スポットライトのように照らすように

少女を輝かせ、見る者の生命力が

活性化させるような

高揚感を感じさせられる!


かつての人類は

300年の寿命があった


しかし『黄金の王冠』が封印され

『竜頭の指輪』が赤い星の首領

アポリュオンの手に渡った事により


人間が本来持つ生命力が奪われ

寿命が削られていく

非生力の減少が全世界に生じていた


しかし今ここに

負の連鎖が完全に絶たれた


「新たな巫女の力」の覚醒へ


『巫女勇者』の誕生である!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る