第159話 ヒナタとソフィー①

「ヒナタさん

ご紹介します!

私の友人のソフィーさんです


ソフィーさんは

サクラちゃんと同じ年の女の子と

3歳の女の子いらっしゃるんですよ!」

デルは市街地で知り合ったソフィーを

ヒナタに紹介する為にふたりを引き合わせた


デルは幼い子を持つヒナタに

ママ友を作って欲しく

紹介しようとしたのであった


「ヒナタ?

ヒナタじゃない!?」


「えっ?

もしかしたら

ソフィーさんですか?」


ふたりは顔を合わせた瞬間

お互いの手を握り

懐かしさのあまり抱きしめ合った


「えっ?

ソフィーさんとヒナタさん

知り合いだったのですか?」


「ええ!

ソフィーさんは

私の学校の先輩で

ずっと仲良しだったのよ!」


「そうなのですか?

ヒナタさん

旧友に会えて

良かったですね!」


「ええ!!

とても嬉しいわ!!!」


3人はしばし

昔話をし、意気投合していた


◇◆


「ソフィーさん

ご主人は?」


「実は・・・

1年前に離婚したの・・・」


「どうして?

あんなに仲が良かったのに・・・

何かあったのですか?」


「実は・・・

市街地の不況のあおりで

仕事を無くして・・・ストレスのせいか

違法薬物に走ってしまったの。。

収入がない上に・・

乱暴を振るうようになって

それで・・・・・」


「違法薬物?

そう・・・そんな事が」


「ヒナタは確か昨年の美少女コンテストで

優勝して、消息を絶ったと噂が。。


あなた子供を?」


「ええ・・・

この子はサクラ!

私もいろいろあって

一度はこの子を手放し

この1年は本当に苦しかったのですけど


葵巫女様をはじめ

MIKOハウスの皆が私を

助けてくれたのです!

全ては起源の存在;神様のおかげです!


今は完全に立ち直る事ができて

薬物依存で苦しむ人たちを

助ける為の更生施設「希望」

で働かせてもらっているのです!」


「ソフィーさん!

ご主人さんの名前は確か

ローガンさんでしたね?」


「ええ!

もしヒナタの更生施設に彼が

助けを求めることがあったら

どうか助けてあげて欲しいの!」


「ソフィーさん・・

今でも彼を?」


「勿論よ!

この子たちの父親なんですから・・・」


「そうですよね・・・」

(父親か・・・サクラにも父親が。。)


「ゴメンナサイね!

せっかくの再会なんですから

パーティーを楽しみましょう!


ヒナタ!

もし良かったら

また遊びに来てもいい?」


「勿論です!

ソフィーさんが来てくれたら

サクラにも同年代の友達ができるし

デルやシズ、ヘルド達も

みんな喜ぶと思います!」


「ありがとう!ヒナタ!

あともう一つどうしても

助けて欲しい事があるの!!


今回MIKOハウスに来たのには

もう一つ目的があって

ぶしつけで本当に申し訳ないのだけど・・」


「ソフィーさん

話してください!」


「実は・・・」




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