第145話 エルサ王女の決意①

次にエルサ王女より

今後のビジョンを語って頂く前に


ヒナタが

「どうしても伝えたい事がある!」

との事なのでヒナタ!

お願いします!


「ヨーデル執事

貴重なお時間を頂き

ありがとうございます!


エルサ王女!

私の横に来て頂けますか?」

ヒナタは緊張しているエルサ王女の手を

ぎゅっと握った!


「ヒナタ!ありがとう!

でも私は大丈夫です!

私の為に、先に伝えにくい事を・・・言わなくても

私には恐れはありません!」


「でも・・・

エルサ王女!」


「私は、この国の王女です!

そしてヒナタのような死に追い込まれる

被害者が出てしまった事も

この国の責任、そして女性の在るべき姿を

きちんと示してこなかった

私の責任でもあるのです!


ヒナタ!

本当にごめんなさい!」

(エルサ王女は涙ぐみ

声を震わせていた)


「エルサ王女・・・」

ヒナタはエルサ王女の握った手を強め

葵巫女に視線を移し・・頷いた


「私この国の王女エルサは

皆さんの前に

そしてこのスンツヴァル王都

全国民に宣言致します!


私は、結婚まで

『処女を守ります!』

そしてこの国が認めている

スンツヴァル結婚律について進言したい!


■□■◆◇


この国の若者達は

男女間の価値観を尊重し

結婚について語り合うこと

に皆が生きがいを感じている


若い男女は15歳になるまでは

親の厳格な監視下にあるが

16歳の誕生日を迎えると

男女の交際がゆるされる


そして18歳までに結婚し

20歳までに第一子をもうけ

30歳までに、子を5人もうけた家族には

国から報奨金が出る制度まである


そして男女の契りは結婚まで許されず

それまでに姦淫をした男女は

石打の重い刑罰を受けることになっている

命まで落とすことはないが、男は責任をもって

妻を娶らなければならない


■□■◆◇


このスンツヴァル結婚律で

はっきりしている事は

国で認められている結婚は18歳である!という事

それ以下ではない

なぜなら18歳未満は子供であり

大人になる準備ができていないからです!


そして18歳に結婚するまでは

男女の営みをしてはならない!

つまり処女を守り、姦淫を犯してはならない!

決して婚前交渉をしてはならない!という事です!


『私は神に誓って

清純を処女を守ります!』


国民の前で宣言したいと思います!

この国の代表である王女が宣言する事に

大きな意味があると思うのです!


神が与えし、男女の身体を大切にし

軽はずみに触れ合ってはならないのです!

男女の契りは神が与えし

尊い行為であるべきだからです!」


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