第122話 MIKOハウス襲撃

その頃MIKOハウスでは

2日目の朝を迎え

みなで朝食を食べていた


「何だか外が騒がしいですね?

サラさん何があったのか?

調べてきてください!」


「承知致しました!」


サラさんはMIKOハウスの警備主任に

何が起こっているのか?

尋ねに行った!


「何かあったのですか?」


「それはよく分かりませんが

アダム皇帝より

警備を厳重にするよう指示が出たようで

今増員部隊20名が到着し

葵巫女様に報告があると

面会を求めています!」


すると黒い鎧をまとった屈強の兵士達が

隊を組んでMIKOハウスを囲み始めた


「何事ですか?」


「葵巫女様は中におられますか?

すぐにお会いしたいのですが?」


「葵巫女様は

MIKOハウスの中におられますが・・」


サラがそう言った瞬間

「キャアー!!

何をするのですが!!!!

辞めてください!!!」


■□■◆◇


ラックはサラが外の様子を見に行く間

MIKOハウスに危険が迫っている

不穏な動きを感じとっていた


「葵巫女様!

危険が迫っているようです!

ここは私にお任せ下さい!」


「ラック!

大丈夫ですか?

無茶だけはしないように!


敵は魔具「デュエル」を

所持しているようです!

彼らに対抗する為には・・・」


「葵巫女様!

私に神具「琴笛」を

お貸し頂けてますか?」


「勿論です!

サラ!急ぎ私の部屋から

神具「琴笛」持ってきて

ラックに渡して下さい!」


「承知しました!」


(まさか琴笛を

すぐに使う事になるとは・・・)


「私は戦いを好みませんが

ラック!MIKOハウスの住人を守って下さい!」


葵巫女が叫んだ瞬間!

MIKOハウスの玄関は壊され

屈強な兵士達が侵入して来た!!


しかし彼らが目にしたのは

荒ぶく嵐が吹き付ける岩壁の上であった


「何だ!?

これはどういう事だ?幻か?」


「いいえ

これは現実の世界です!

あなたがの心を支配している悪根の闇の力

死を招き入れる息吹が吹き荒れています!

私には、非常に恐ろしい世界『死の門』が見えます!


私は神具琴笛を

用いてあなた方の心を反射し

具体化しただけ!」


「うわぁ!!!!!

辞めてくれ!

何て恐ろしい世界だ!

俺達は死にたくない!


ラック様どうか!

我々を滅びの世界から救い出して下さい!!」

彼らは投降した


◇◆


暫くしてアーバン隊長率いる

精鋭部隊が強盗事件の現場から到着し

首謀者であったサクアが

ラックによって捕らえられたと

報告がされ驚愕した!!


「葵巫女様!

何があったのですか?」


「もう大丈夫です!

ラックが私達を守ってくれました!

どうやら神具「琴笛」は

ラックを真の所有者として認めたようです!

素晴らしい神技でした!

さすが第一使徒です!


どうやら彼らは貴族マフィアのボス

アル・カボネにより、私の暗殺の為に

密命を受けていたようです!」


「暗殺ですって!!!」


「貴様ら!!

葵巫女様に何て事を!!」

アーバン隊長は

部隊長サクアの首元を掴み殴り飛ばした!


「アーバン隊長!

暴力はやめてください!!

それより彼らは

重要な情報を持っているようです!

至急アダム皇帝とドルモンド候を

連れてきてください!!

巫女府で緊急会議を行います!


時間がありません!

急いでください!!!」

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