第115話 『魔具デュエル』

MIKOシティにおける騒乱が収まった頃

王都議会において

緊急軍事会議が行われていた!


王都議会の議員と

「黄金の羽」サムル

12軍団長が集まり

活発な意見交換がなされていた


「一体何が起こっているのだ!

MIKOシティ建設チームの中に

貴族マフィア達の内通者が

混じっているのではないか?


何故あのような狂暴な男が

これまで怪しまれる事なく

潜伏する事ができたのだ!


今日は葵巫女様の

シェアハウス完成パーティの記念すべき日に 

このような暴挙が起こり


しかも完成間近だった

MIKOシティが荒らされ

人々に深い恐怖心を

植え込まれてしまった!

というではないか!


8000人の中に

まだ潜入スパイがいるのでは?

至急調査をすべきではないか?

ここは我々軍団に任せて欲しい!」


「第六軍団長スカイよ!

少し落ち着いたらどうだ!


首謀者は捕まえられたのだろ?

8000人の市民の中に

スパイが潜入していると!

どうして言い切れる?」

第二軍団長ギブオンが意見をした!


「元貴族マフィアの連中がいるではないか!

奴らは葵巫女様と

クリス王子とエルサ王女達に対し

人質事件を起こした首謀者であり

もっとも疑うべき奴らだ!」


「彼らは心から改心し

MIKOシティ建設の為に

多大な貢献をしている!と聞いているわ!

何故疑うの?」

第八軍団長のアビメレクが叫んだ!


軍団長達が

激しく口論していると

預言者アブラハが姿を現した!


「皆の者!静まれよ!

今回の暴徒は『魔具デュエル』が

用いられた可能性が高い!!」


「魔具デュエルだって!?」


軍団長達は

『魔具デュエル』の兵器の名を聞き恐れ慄いた!


なぜなら

かつて武装国家アーサー国の隣国

大陸エデンのリエラ国が

『魔具デュエル』の魔導士達の

総攻撃を受けて、国が半壊し

半数の国民が奴隷として連行された暗黒時代があった

(今尚奴隷制度が続いている)


その首謀者が「赤い星」組織

総督アポリュオンであり

もっとも危険な人物とされていた!


「赤い星」総督アポリュオンが

魔王に次ぐ魔力を有しており

暗黒の闇魔法で作られた魔道具が

『魔具デュエル』と言われており

一国を滅ぼす非常に危険な兵器と!

されていたからである!


「預言者アブラハ様!

『魔具デュエル』が

我が国に持ち込まれたというのですか?」


「そうだとしたら非常に危険だ!!!

今回はひとりだけに用いられたが

もし同時多発テロが行われたら

この国は大きな混乱が生じるだろう!


『魔具デュエル』の術者は

MIKOシティの8000人の中には

いない事は確認できている!


テロを起こさせてはならない!

その為に早急にすべき事がある!

第1使徒ラックをここへ!」


ラックが姿を現した

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