18話 なぁ、何でまたいんの?

「この家、シンプルすぎない………?」

「………俺も、思ってた………」

ここで暮らし始めて2ヶ月。いつものんびりしているが、きょうものんびりしようと思ってたが。

本も無いし、インテリアもないし、ソファーも無い。

すっかすか。

「買い物、いこっか」

「そう、だな」

急遽買い物に行くことになった。


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------


まず家具。

ソファーを買いたい。

「これ、良くない!?」

「おぉ!15000円。買おうか」

「………財布の中、大丈夫?」

5万持ってきた。

大丈夫。多分。


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------


今日の買い物で、38952円使った。

ソファーは、明日の夕方持ってきてくれるそうな。

家に着いたら、バカップル2人が居た。

「帰れ」

「ひでぇ!第一声がそれ!?」

「まぁまぁ」

「落ち着いて?」

ふぅ。

「お前ん家行っていい?」

「まぁ、いいけど?由良も住んでるぞ?」

「よし、行こう」

「えっと。いいの?由良ちゃん」

「いいよー?」

さて、どんな家なのだろうか?


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------


「ここ」

「大きいなぁ」

こいつ、いいとこのボンボンかな?

「俺じゃない。由良がお嬢様なんだ」

「お前、よくお付き合い許されたな」

「本当にな」

高層ビルの最上階。高いなぁ。

床に腰を下ろすと、ベッドの下に箱が。

「うん?」

「「あっ!ちょっ!まっ!」」

取ってみると、コ○ドーム。

「そうだよな、お前らもヤりたい盛りだもんな」

「「そう言われると思ったから止めたんだよ!!」」

「由良ちゃん、処女、捨てちゃったの?」

「いや、まだだよ!」

「本当?」

「ほ、本当」

「確認、させて?」

「えぇ!?」

凛が迷惑かけてすいません。

「本当は?」

「す、捨てましたぁ」

「そっか」

凛が睨んでくる。え、なんでだよ!?俺、なんかした!?

「優、ヤってやれよ」

「卒業してからな」

「なんでさー!?」

凛の叫び声が響いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る