夏夕方6時すぎ

しら玉白二

第1話

上りエスカレーター

だるい曲ばかり

つま先上りがゆっくりだるい

1分で1秒の夕方は

熱のある状態で

思考回路だけが足を残して暴走していく

足の群れだけが見えるベンチの中央

読み返すともう書けない歌の歌詞も

まぁいっかなでボールペンが擦り続ける

前にも話したけど

最初から字は並んでいて

それを擦るだけ

6:09が輝いているあっちのタワー

誰かを待っているふりは照れ隠し

そっちの公園1丁目

ここは夕方

すらすらボールペンが走り続ける

目に膜がかかり続ける日じゃないと

ベンチに公園に1人で来れない

月の中で眠る日が毎日のこの頃は

カプセルの中で静かに振り続く雨が

お天気雨でありませんように

主の祈りと重ねあわせながら

三日月から睡眠薬光をもらいましょう

誰かのならした口笛が

今夜のオルゴールとなりました

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夏夕方6時すぎ しら玉白二 @pinkakapappo

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