第18話 僕らと迫りくる体育祭
季節は夏
夏と書いて青春
僕たちはその青春というイベントの会議をしていた。
「体育祭の種目決めをしていきま~す!黒板に書いてあるものの中から自分のやりたい種目に名簿番号を書いてください」
体育祭
そう。それは陽キャラたちが切磋琢磨して競い合い青春を手に入れるという毎年恒例青春行事である。
はぁ......もう体育祭の季節になってしまったか...
嫌だな~...ただでさえこんな暑い中、一日中外にいることがきついのにその中で応援したり種目に出ないといけないとか陰キャに対して冷たすぎるんだよ!!
出たい人だけが出ればいいだろうが!!
陰キャが出たところで戦犯かまして批判されるだけなんだよ!!!
こっちだってやりたくてやっているわけではないんだ!!!
はぁ......なんか考えるだけで気分悪くなってきたな...
「雷斗はなんの種目に出る?」
「できるだけ楽なやつがいいな、玉入れとか、玉入れとか、玉入れとか?」
「いや全部玉入れ!!!!それに玉入れなんて高校にもなってやんねーよ」
「だったら休も」
「おいおい!!!本末転倒だろ!!で、どうすんだよ」
「HPを節約できる競技となると.....綱引きってとこか」
「まぁ一番節約できるのは綱引きだな、他にも二人三脚とか節約できそうだけどお前友達いねーから無理だしな!!(笑)」
「それを見越して言わなかったのにお前ってやつは......」
「わり~わり~、じゃあ委員長に綱引きって言っておくぞ」
「おう」
こうして無事に決まった
と思ったのだが...............
「雷斗くん!二人三脚一緒にやりませんか??」
そう言ってきたのは三月さんだった。
「これって男女でやっていいの??なんか変な目で見られない?」
「男女でやってはいけないってルールはないと思いますけど...ま!まさか!!私と一緒に出るのが恥ずかしいとかですか!?!?」
くくうううううううううううぅぅぅぅぅ!!!!!!
何でこんなにストレートに言ってくるんだよこのド天然が!!!!
まぁこそこそと思われているよりはましだが......
けどこの人は異性に抵抗はないのか?普通に誘ってきたし...
「違うよ。ただ異性の人に抵抗はないのかな~って思っただけだ」
「雷斗くんとですし良いですよ!もう慣れてますから!!」
「そ、そうか.....まぁそれならいいんだけど...」
「やってくれるんですか!?」
「いや三月さんがやろって言ってきたんだろ!」
「ま、まぁそうなんですけど...ホントにやってくれると思わなかったので...」
「改まって言われると恥ずかしいかやめて!!!」
ということがあり三月さんと二人三脚をやることになった。
HPを節約という面では二人三脚のほうが節約できるだろう。
二人三脚はリズムだ。
いかに相手との協力ができるかだ。
綱引きは一定の期間だけだがものすごく力がいるし正直体力が削られるのは確実に綱引きなのだ。
そう考えると二人三脚でよかったと、三月さんが誘ってくれて助かったと思った。
朝宮咲奈
「あ~~~咲奈がずっともじもじしてるせいで七瀬ちゃんとやることになっちゃったじゃ~~~ん」
「ううぅぅ......」
雷斗くんを二人三脚に誘おうとしていたけど、なかなか言い出せなくてもじもじしていたら七瀬ちゃんとやると決まってしまった。
私のバカバカ!!!ずっと緊張して引き下がっていたから雷斗くんのやる相手が決まってしまった......
「今回ばかりはしょうがないよ、また体育祭で絡めるときが来ると思うからそこを狙うしかないよ!!」
「そ、そうだね...!頑張るよ!」
少し悲しくなりながらもそう答えた。
「それと体育委員の人、体育祭の役割とか決めないといけないので業後体育館に集合だそうで~す。よろしくお願いします」
「げっ!僕じゃないか体育委員、最悪だ......この役割が体育祭の中で一番労働するんだよな......はぁ~...ついてないなやっぱり...」
「それはドンマイとしか言いようないですね...体育祭の準備とか結構大変ですよね......頑張ってください......」
と雷斗くんの絶望したような顔に七瀬ちゃんがそれを共感しながら話しているのを見た。
「これだよ!!いつもこの学校片付けってボランティア募集してるじゃん!!これで最後一緒にやればいいんだよ!!!」
「そ、そうだね!!!そこで雷斗くんをお祭りに誘いな!!」
「うん!」
「じゃぁ私たちは綱引きでもやりますか!!」
「そうしよっか!!」
そんなことを言って私たちは席を立った。
一ノ瀬雷斗
僕は体育祭の役割を決めるべく体育館にいっている最中だった。
はぁ...考えるだけで嫌になってきたな...
体育祭の種目より準備もが疲れるってどういうことだよ...!!!
しかも片付けだって毎年ボランティア募集とか言ってるけど疲れてるのに片付けの協力までしてくれる紳士がどこにいるんだよって話だ...結局なんも意味もないからな...
そんなことを考えて憂鬱になっていき、活力がなくなりながらも階段を下りていた。
そして降りた直後に......
「いったっ!」「うわっ!」
走っていた子と激突してしまった。
「いたたたた...ごめん大丈夫?」
僕がそう言って気遣うと...
「危ないじゃないですか!!!ちゃんと前向いてください!!!!」
予想外の言葉が返ってきた
えええええええ!!!!!そんなことある!?!?!?
君が突っ込んできたんだよ!?!?
それを僕が気を配ってやったっていうのに...!!!
ホントなら僕が注意するべきところなんだけど!!!
何で僕があたかも悪いみたいな言い方して!!
廊下走ってたやつは誰だよ!!!
廊下は走ってはいけません!!!!
「い、いやそっちが走っていたからこういったことになったんだと思うけど...」
「私は急いでいるので今回は許してあげます!!!」
「ちょっ!!!」
彼女はそういって走って行ってしまった。
もう...なんなんだ......
そして体育館に着き、中に入るとそれぞれ学年の組ずつに分かれているようだった。
きっと1~3年生の同じクラス同士で役割を決めるのだろう。
僕は自分のクラスのところに肩を下した
そしたら前から聞き覚えのある声が聞こえてきた
「先輩!!よろしくお願いします......ね...?ってさっきのぶつかった変態!!どうしてここに!!」
「変態とはなんだ!!だいたいぶつかった原因は君のせいだろ!!!君の不注意のせいで僕は転ぶという無駄な行動をとってしまったんだ!!!」
最悪な展開が開かれてしまった。
もう!!誰か助けてくれ~~~~~~~~~!!!!!!!!
つづく
あとがき
最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます!!!
さあ!体育祭!青春の塊のようなイベントです!!
そして後輩登場いたしました!!これからの後輩とのエピソードもお楽しみに!!
では!また明日!! 立花レイ
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