人に媚びる者たちへ

愚痴り場みえちゃん

第1話


媚びを売る。

これは未だに私ができないことの1つ。

私が媚びることができないのは、プライドの高さのせいだろう。

媚びを売ることで出世する成功する者もいる。

そしてそれは処世術として素晴らしいものだ。

私も身につけたいと思っている。

しかしいざやろうとにも上手くできない。

胡散臭いらしく、取り入ることができない。

やはり媚びを売る対象に私のプライドの高さが本能で悟られてしまうのだろう。


媚びるを売る者たち男女問わず、何故ああも見苦しく見えるのか。

媚びを売る者は悉く、毛嫌いされる。

毛嫌いする側は概ね、成功しておらず夢を目指す者たちに多い。

夢追い人に嫌われる原因は、夢追い人にとって目指す成功の形は美しく実力のみでのしあがる、媚びてではなく他者に実力を認められてこそ、と信じてるから。


どんな業界もコネクションが絶対に大事で必要不可欠で実力オンリーでのしあがるのはとても難しくて、だから実力はあっても挫折するのだ。


でも私の身近にいる媚び売りマンは、仲良くしてるくせにあっちではそいつの悪口、しかも悪口ではないですけどね、とその人が言っていた愚痴をさも自分も思ってる、自分が思ってるかのように言うのだ。

なんて汚いヤツだ、と思う。

そして悪口を言った当人ともマンツーマンになれば仲良さげに話す。

しかしこいつは媚び売りが下手で、その実態がバレているのだ。

そしてバレてることを自分でも気付いてるのに、やり始めた手前、やり続ける。


媚びを売る処世術も、簡単ではないのだなと思わされた。


そして最終的に思うのは、私は媚びを売る人間が大嫌いだ、ということ。


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