メスガキ変換法 苦手な作品の楽しみ方

 ガチ勢の中には、今までと違うジャンルの小説を読むことがある。

 ライバルと差をつけるためだ。


 オレがビジネス書を読んでいるのも、それが目当てである。

「今第一線にいる金持ちの、モノの考え方」

 を調べるためにも、必要なのである。

 若手社長とかは、老舗社長とまったく違う目線をしているので。


 それでも苦手な作品も出てくる。

 俺の場合だと、歴史ものが当てはまる。

 専門用語や当時の時代背景などがわからず、投げ出してしまう。


 そんな時便利なのは、キャラを自分のすきな絵柄に脳内変換するのだ。


 オレは、藤沢周平作品を、漫画家の「ばらすぃー」さんの絵柄に変換するとかしていた。

 誰が見てもブサイクだが剣の腕が立つ女性主人公を、『苺ましまろ』の信ねえに変換したり。

 これがすごい効果を発揮した。

 一気に内容が頭に入ってくる。


 この効果は、歴史物に限らない。


 オレは最近


『元彼の遺言状』


 を読んでいた。

 

「このミス」大賞作品なのだが、あまりに主人公の女弁護士がいけすかないので、辟易した。


 主人公は、指輪が安物だからと婚約破棄するような女だ。

 悪役令嬢なら、ざまぁされるような女である。

 実際、彼女は同業者殺害の第一発見者となったりと、ひどい目に遭う。


 サンクコストやコンコルド効果など、ビジネス書で知った用語もたくさん出てくる。


 しかし、どうにかこのまるで共感できない主人公を追いかけられないものかと知恵を絞った。


 そこで思いついたのが、「メスガキ変換法」だ。



 試しに

「メスガキ」

 に変換して読んでみた。


 これが思いの外うまくいった。


 途中でわからされるシーンなどもあって、和んだ。


 みなさんも、「メスガキ変換法」を、おためしあれ。

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