主人公像で確信

 さっきまで飯も食わずにコミック版「シャングリラ・フロンティア」を読んでいた。


「次に来るマンガ大賞 ノミネート作品」

 だけあって読み応えがある。


 この主人公は好きだわー。バカは見ていて、気持ちがいい。


 これを読んで、オレはどんな主人公に惹かれるのかと考えたが、結局

「求道的な主人公が好き」

 ということがわかった。


 世界を背負わない。

 人との交流を重要視にしていない。

 かといって、人とのしがらみもない。ケンカをしたいわけでもない。

 ソロプレイでも平気。


 そんなヤツが好きだなと思えた。


 能動的に、自分で旅の動機を作れる人間。

 その気になれば、縛りプレイもいとわない。


 つまり、「ゲーマータイプのキャラ」がいいんだなと思えた。


 というか

「相手をバカにしたり、されたりする展開がキライ」

 らしい。


 だから「ざまぁ」とか、全っ然刺さらないんだろうなと。


 スカッとはするんだろうけれど、その前に嫌な気持ちにさせられる展開がウザい。


 何が悲しくて、「ボロ雑巾のように扱われる」主人公を追体験しないといけないのか。

 この時点でストレスなのだ。


 だから、書こうとも思わない。


 追放されたとしても、不遇な扱いを受けるシーンは書きたくない。

 読者に共感してもらえるとしても、「オレは共感できない」から。

 きっとそんな主人公だと、オレは失速する。


 オレは「はじめからスカッとしたい」のだ。


 卑屈な主人公が成り上がる話は、「オレには」刺さらない。


「人を蹴落としたい」とかいう欲求はない。

 派手に立ち回りたいだけ。 

 面白さは自分で決める。


 そういうやつが見たい。

 

 かなり特殊主人公なので、受け入れがたいかも知れない。


 しかし、事実そういうヤツが書籍主人公になっているのを見ると、

「作りようなんだろうな」

 と思える。

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