第5話 深い森

  深い森に佇んでいた

  光の届かないずっと奥


  新緑の匂いを感じ

  雨粒が葉に跳ね返り

  音を奏でる


  悲しい音色


  1人の少年が現れ

  「おいでよ。」

  と手を引っ張った


  私はもう少しここに居たいのに


  風が吹き抜け

  光が当たる所まで

  連れ出してくれた


  悲しい音はもう聞こえてこない


  その少年はずっと

  手を握っていてくれた


  今も太陽の元で

  一緒に生きている

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自然の中〜恋愛詩集〜 howari @howari

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