幸せな子〜感謝の巡礼 みなみんち

du marie

第1話

幸せな子〜サッちゃん現れる。

親なら誰しも、生まれてきた我が子には幸せになって欲しいと願うものです。

私は、みなみを妊娠。

航が男の子で七海が女の子だから、次はどちらでも良いわけで楽しみだ。

ところが、幸せな子、サッちゃんが現れた。

彼女は、妬みや僻みを持っていて、私を攻撃してくる。

彼女は幸せではないらしい。

私は今まで誰かを羨ましいと思った事は無く、両親には本当に感謝している。

今まで大切に育てて貰っていたんだなって。

ありがとう!


最初は、蒼太に朝海のゴルフクラブ借りてもいい?

って言われて、会社のゴルフコンペに出る女の子に貸してあげたいんだけど、という事だった。

私は主婦になり、子育てが忙しく、暫くゴルフとは無関係だから、いいよ!と言った。

その後、使ってないから、あげてもいい?って聞かれたから、どうぞ、という感じ。

サッちゃんは、自分は団地育ちで、お給料も親に言われて家に入れているらしい。

朝海という女は、こんな高価な物を知らない人に、あげるのか?

今まで何不自由無く温々育ってきたのだろう。

ここから、幸せな子!でない、「サッちゃん劇場」が始まる。

まずは蒼太に近づいて飲みに誘ってみたら、簡単にこちら側の人間になってしまった。

マンションやベンツの事で、持ち上げたらイイ気になって私の言いなり。

ところが、蒼太は田園調布の御曹司ではなく、佐賀出身でサラリーマン家庭の育ちだという事を知った。

サッちゃんは、余計に腹が立って朝海に毎日、色々嫌がらせをするように蒼太に命令。

法律にひっかからない程度のDVや、金銭面での兵糧攻めを命じ、朝海を不幸にする事が生き甲斐になってきた。

だけど蒼太は、離婚はしても、子供達は自分が引き取る、という面倒くさい。私は子供が嫌いだ。だって、お金がかかる。

当然、田園調布のマンションは欲しい、新築だし、想像しただけで楽しくなってくる。

ベンツも欲しい、どうせ朝海は運転出来ないんだから。

早く団地をオサラバして、田園調布のマダムになりたい。

そうだ、離婚だと財産分与で朝海の財産の半分しか貰えないから、死んでもらおう。

そんな時、朝海は妊娠に気づいた。

蒼太に言ったら、俺には彼女が居るのに、お前が妊娠する訳がない、と言う。

それを知ったサッちゃんは、朝海を奈落の底に落としたくなる。

とにかく、朝海の物はゴルフクラブだけでなく、蒼太も子供も貯金もマンションもベンツも命も、全部欲しくなってしまったのだ。

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