308話 ニムとの初××?
モニカとの初夜が無事に終了した。
その翌日は、冒険者活動を休みとしてのんびりと過ごした。
そして、また夜が訪れる。
今日は、ニムといっしょに寝ることになっている。
もちろん変な意味ではなくて、そのままの意味だ。
添い寝をするだけである。
彼女はまだ11歳だからな。
体ができていない。
仮に個人差によって成長が早かったとしても、やはりそういうことをするにはまだ早い。
精神面での未熟さの問題もあるからだ。
物事の理非を判断できないうちは、たとえ本人が了承したとしても、他の者がそれを止めなければならないこともある。
現代日本でイメージしてみよう。
勉強を嫌がる小学生がいたとして、本人の希望通りに学校に行かせないようにすることが適切かどうか。
成人の恋人がいる小学生がいたとして、本人の希望通りにその恋人と肉体関係を持たせることが適切かどうか。
親が難病に苦しんでいる小学生がいたとして、本人の希望通りに腎臓を売りさばいて親の治療費にあてることが適切かどうか。
これらの答えは、全て”適切ではない”だと俺は思う。
現代日本ではいずれも法律や社会道徳によって否定されている。
ニムは、マムからの教育により性的な知識もそれなりにある。
本人としては、俺とそういうことをしたいと言っていた。
しかし、たとえニム本人が希望したとしても、俺とニムがそういうことをするにはまだ早いのだ。
とはいえ、彼女は既に冒険者として俺たちといっしょに活動している。
精神的にも安定しているし、度胸もある。
働かせるだけ働かせておいて、”ニムはまだ子どもだから仲間はずれ”というのも、少し不義理な気はする。
ということで、とりあえず今日は添い寝だけすることにしたのだ。
これならば問題ないだろう。
俺とニム。
2人で、俺の寝室に向かう。
「タカシさん。ふつつかものですが、よろしくお願いしますね」
「ああ。今日はよろしくな。ニムといっしょなら、よく眠れそうな気がするよ」
俺はさっそくベッドに向かう。
今日は夜の運動会はなしだ。
ぐっすり眠ろう。
そう思ったが。
「よいしょ。よいしょ」
「……んん!? ニム、なぜ服を脱いでいるんだ?」
ニムはまだ幼い。
しかし、完全な子どもというわけではない。
少しずつ女性らしい体つきになりつつある。
微妙なお年頃だ。
「わ、わたしもタカシさんの奥さんになるのですよ? 奥さんとして、当然の務めです。モニカお姉ちゃんにも、昨日のことは詳しく聞いておきました。あと、ミティさんやアイリスさんにも」
おいい!
俺との夜の営みは、妻たちの間で共有されてんのかい!
なんとも言えない恥ずかしさがあるな。
ミティは、やや受け身なタイプだ。
俺が主体的に動くことが多い。
初体験のときだけは、彼女のほうから強引に迫られたが。
たまには、ああいうプレイもありかもな。
彼女の豪腕に迫られると、俺ではまともに抵抗できない。
男として情けない気持ちもあるが、あれはあれで悪くない。
アイリスは、羞恥心の強いタイプだ。
少しおとなしめに、普通のプレイをすることが多い。
強いて言えば、彼女には若干Mの気があるような気はする。
具体的には、縛りプレイに興味がありそうな気配を時おり感じる。
チャンスがあれば、そういう方面にも挑戦してみよう。
モニカは、まだ昨日の一度だけなので、判断できない。
舌使いや腰使いなど、どちらかと言えば彼女が主体となって動くタイプのようだ。
積極性がある。
……と、俺は彼女たちとの夜の生活に対してこういった感想を持っている。
一方で、彼女たちは彼女たちで、俺に対する感想はあるだろう。
そしてそれが、彼女たち3人の間で共有されているわけだ。
ミティ、アイリス、モニカの3人だけならまだいい。
さらにそこへ、ニムが加わっている。
もしかすると、ユナとも情報共有をしているかもしれない。
俺の性癖が筒抜けなわけだ。
「ま、待て待て。さすがにまだ早い。あんまりムリすると、将来子どもができなくなるかもしれないぞ」
俺は必死にニムを押し止める。
今日は添い寝するだけのつもりだったのだ。
「お、お母さんにも相談しましたが、確かに同じようなことを言われました。でもだいじょうぶです。手でのやり方を教えてもらったので」
マムさん。
娘になんちゅうことを教えとるんや。
「い、いや。手でやるとは言ってもだな……」
「ふふ。タカシさん。下のお口は正直ですよ?」
ニムが俺の下半身を見て、そう言う。
俺のマグナムがビッグマグナムになっている。
……そう。
俺はロリコンなのだ。
生粋のロリコンというよりは、守備範囲が広いだけだが。
10歳から40歳ぐらいまではいける!
マグナムを一切反応させないままハードボイルドな表情で”お嬢ちゃんにはまだ早いぜ……”とか言えたらカッコよかったのかもしれないが、俺にはムリだった。
生理現象には抵抗できない。
しかし、理性は別だ。
マグナムを大きくさせつつも、言葉ではまだ抵抗できる。
「ダ、ダメだダメだ。俺はニムのことを大切にしたいんだ」
「き、聞き分けが悪いですね。こうなれば……」
ニムが悪そうな顔をしている。
何やら小声でつぶやいている。
「……ロック・デ・ロック!」
「む? な、なんだこれはっ!?」
俺の四肢が何かによって拘束されている。
ゴーレムだ。
小型のゴーレムが俺の四肢を押さえつけている。
それにしても、周囲に土のない室内でゴーレムを生成するとは。
「わ、わたしの土魔法です。タカシさんの力のおかげで、無からでも少しだけなら土を創れるようになったのです」
ニムがそう説明する。
彼女は、土魔法レベル5、MP強化レベル3、魔力強化レベル3などを取得済みだ。
土魔法について、応用力、出力、制御力などはかなりの高水準にある。
……いや、こんなことを考えている場合じゃない。
「そ、そうか。ニムも成長しているようで、うれしいよ。さあ、これを解除してくれ」
俺は震え声でそう言う。
しかし、残念ながらその声はニムには届かなかった。
「夜はこれからです。聞き分けの悪い子にはお仕置きです」
ニムの手が俺のマグナムに這い寄ってくる。
「アッー!」
………………。
…………。
……。
この日、俺とニムは1つ……にはならなかったが、それなりにハイレベルなプレイをしてしまった。
俺からは手を出していないし、セーフのはずだ。
ノーカン! ノーカン!
まあニムの覚悟は伝わってきたし、数年後にはきちんとした行為をすることもあるだろう。
それまで彼女の気持ちをないがしろにしないように気をつけつつ、過ごしていかなければならない。
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