第3話 悪友

そんな俺が行き着いた先は、地域活動支援センターだった。ここは障害者の溜まり場で1日100円で過ごせた。俺は、ここの主とでも言うべき中島さんと仲良くなった。

そして、いつの日からか、中島さんは毎日、私のマンションに遊びに来るようになった。当然、私はハイボールを飲む。お金はすべて中島さんが出してくれた。3時間で5、6本。1日10本は飲むようになった。そのうち一人でも飲まずにいられなくなった。

行きつけの精神科医にうちわけると、アルコール依存症と診断された。悪い友達ですね。精神科医は、そう、決めつけた。

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