第50話 隠見

「伏野!伏野!購買行こ!」


「ああ。まぁ、いいけど」


と、戌走と伏野は休み時間に購買に行くために教室を出た。

そのところを戌走の小学生の頃、同級生であった鈴谷夢叶はたまたま見つけた。


「あれが陽菜の小学生の時に話していた男子かー。確か、登山の時に意気込みを言ってた人だっけ?クソ天パのお兄ちゃんに比べればイケメンなのかも」


などと呟きながら、二人のこと見ていると、夢叶はたまたま教室から出てきた次石に声をかけられた。


「二人を見て、何してるの?」


「え、いやなんでもない!」


と、夢叶はそう言い、その場から立ち去っていった。

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