第28話 協力

「伏野ー!どうしたの?何か困ってるの?」


担任の坂本が去っていった後、伏野の元に戌走が訪れて言った。


「確かにちょっと困っているかもな。あの行事の意気込みとかいうの、何を言ったらいいかわからない」


「あー、大変そうだもんね。それ。だから私も考えるの手伝う!」


そう言い、戌走は伏野に顔を近づけた。


「助かる」


伏野は戌走から目線を外しながら言った。

そして、そんな雰囲気の二人の元に次は金髪眼鏡の次石が訪れてきた。


「行事の例のやつ考えているのー?伏野くん達?」


「ああ、そうだ。割と何言ったらいいのか分からなくてな」


「なら、俺も手伝わせてよ。フットサル仲間なんだからね」


「助かる」


伏野は今度は次石の顔から目線を逸らさずに言った。

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