第26話 態勢
フットサル交流会の次の日
何でもない月曜日が始まった。
「伏野ー!おはよー!」
「ああ、おはよう」
伏野は後ろからやってきた戌走にいつも通り目線を向けた。
しかし、戌走の態勢はいつも通りではなかった。
「どうした?戌走。態勢が変だが」
「いや、ちょっと昨日のフットサルで筋肉痛になっちゃって。伏野は大丈夫なの?」
「まぁ、多少なってはいるけど、あまり気にならない程度だな」
と伏野は自分の足を見ながら言った。
自分で言った通り、少しだけふくらはぎが痛んでいたからだ。
「ちなみに戌走はどこが痛いんだ?」
「せ、背中………」
戌走はそう言いながら、背中に手を当てた。
そして、不思議な歩き方という名の背中を庇うように戌走が歩いていた理由がわかった伏野は彼女を見ながら言った。
「いや、なんで?」
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