『小さなお話し』 その130

やましん(テンパー)

『小さなお話し』 その130

《これは、すべて、フィクションであります。》





 秘密基地の中は、おもちゃ箱がひっくり返しになったみたいでした。


 この基地に何があったのか、いまのところわかりません。


『残留放射線は、ごきと問題ないです。ごきごき。』


『なんのための、基地、ぽ?』


『密かに作った核弾頭の管理をしていたという、伝説らしきものがありまごきごき。もっともごき、そこでは、食べてはならない、お饅頭の管理をしていたことになってごき。ほんごきは、お饅頭とは核弾頭のことであろうと、推測しまごきごきら。』


『それは、禁断の研究ごきごき。だから、博士は、危険ごきとされるごきごき。』


『まあ、そうしたごきごき。』


『はあ〰️〰️〰️〰️やっぱ、お饅頭ですかあ。もったいない。』


 幸子さんが嘆きました。


『やっぱ?』


 やましんさんがつぶやきました。


『ここに、たくさん、記録バーがあるかあ〰️〰️〰️〰️〰️〰️。』


 カージンゴが、金属製の箱を見つけ出したのでした。


『これは、見た目は、USBメモリそのものだな。また、えらく、現代的な。』


 やましんさんであります。


『それは、あなたの時代の産物ごきごき。つまり、ここは、あなたの時代のご近所ごきごき。』


『はあ。パソコンがあれば、読み出せるかも。』


 やましんさんです。


『スパイカラス用がある、かあ〰️〰️〰️〰️。秘密かあ〰️〰️〰️〰️らす、しかたない、かあ〰️〰️〰️〰️。』


 カージンゴは、ふところから、パソコンを出したのです。


『む、はと、用より大きい、ぽ。』


『あたりまえ、かあ〰️〰️〰️〰️。はとは、どこも、ちいさい、か〰️〰️〰️〰️〰️〰️。』


カージンゴが、頭を羽で指しながら言ったのです。


『ふん、小さなほうが、高性能、ぽ。』


『なに、かあ〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️❗。』


『まあ、みぐるしい。』


 幸子さんが軽く言い捨てました。


『あたくしの、パソコンがあります。女王さま、特製です。どんな、記憶装置も読み出せますよ。しかも、スーパーコンピューター並みの能力がある。容量は無限。充電不要。』


『そりゃ、弘子さんのなら、まず、間違いないよ。でも、持ってるの。』


『はい〰️〰️〰️〰️〰️〰️。』


 幸子さんは、着物のそでから、パソコンを取り出しました。


『まあまあ、みなさん、そうしたものをお持ちですか。けっこうなこと。』


『やましんさんも、スマホ、もってるにゃんこ。あれだって、なかなか、昔から見たら、魔法みたいにゃんこ。』


『まあ、そうですねぇ。確かに。』 



・・・・・・・・・・・・・・・・・・



『我々人類は、危機に立たされた。


宇宙から現れた巨大Gは,非常に進んだ技術を持つ。


彼らは、平和的な支配を提案してきている。


しかし、人類が、地球において、彼らGに支配されるなど、受け入れがたい事だ。


我々、人類保護補完機関は、地下に潜った。


あらゆる手を使い、金を使い、集められる限りの、核弾頭を確保した。


軽田総統領が、再選されたのが非常に良い方に作用した。


彼らGは,月に大きな前進基地を置き、地球支配の要にしていることがわかった。


我々は、そこを、攻撃する。


原子力潜水艦のICBMを改良し、月まで飛ばすのだ。


成功を祈るものである。


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ************



『これが、映像にゃんこ。まあ、SF映画みたいにゃんこ。』


『女王様が宇宙ゴキが現れた時に、言っていました。《しばらくは、手は出さないことにする。人類の力を見たいから。》と。』


『やっぱり、幸子さんは知っていたのか。しばらくってのは? 弘子さんのしばらくは、桁が違うよ。』


『まあ、1~2万年は様子見するとか。』


『ほらほらほら。だから、彼女は困るんだ。スケールが違い過ぎる。』


『だって、地球人類に任せたのですよ。悪くないでしょ。まあ、お饅頭とお酒パックの確保だけが、大問題でした。でも、幸子だって、未来がどうなったかは、知らないですもん。』


『まあ、そうなんでしょうけれど。もう、さっぱり、わからないなあ。』


 やましんさんが、頭を振り回したのです。


『すごい、月で、大爆発にゃん。あ、あ、あれ、なに? 月から、ハチの軍団みたいなのが飛び出したにゃんこ。』


『あらまあ・・・・。びっつらマークみたいな。なんだろう。生き物かなあ?』


『だとしたら、ものすごく、大量、ぽ。』


『かあ~~~~~~~~~~~!宇宙にハチは飛ばない、かあ〰️〰️〰️〰️〰️〰️❗』


『おおお。あれが、伝説に言う、『月の矢』ごきごき。』


 ごき教授が叫びました。


 その、月の矢は、地球に向かって高速で突進しました。



 ************   ************


         こんかい、おしまい



 













  

  


 



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『小さなお話し』 その130 やましん(テンパー) @yamashin-2

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