第30話 寄贈を通して営業の仕事の本質がわかる

 おととい9月20日と昨日21日の2日間を通して、計5館の図書館に拙著の寄贈を実施いたしました。基本的には、こちらとしては「仕事」ですのでそうと割り切ってやらせていただいておりますが、良い悪いは別としまして、各図書館の温度差というものを実感しないわけにはいきませんでした。


 さて、この2日間で寄贈に伺った図書館は、以下の通りです。

 各図書館によって若干ネーミングに差異が見られますので、自治体名のみの表記とし、敬称は略させていただきます。なお、県名の表記がない限り岡山県内です。


 20日(日) 瀬戸内市、兵庫県赤穂市

 21日(月) 里庄町、笠岡市、広島県福山市


 岡山県内および近隣県にお住まいでない方は、何らかの地図でご確認いただければと思いますが、岡山市を中心に東と西の両方に向かいました。なお、20日(日)につきましては当方の父方および母方の墓への墓参を行っております。まあ言うならば、墓参りの駄賃的な「仕事」となっていたわけです。もう一つ言うなら、瀬戸内市内(ただし合併前の町レベルではエリアが違う)及び赤穂市は、前者には母方、後者には父方の遠縁の親戚がいないわけではありません。もっと言えば、瀬戸内市と赤穂市の間にある備前市は私が生まれた場所でもありますが、こちらにつきましては、時間の関係上伺っておりません、ということで、ご理解ください。


 図書館への寄贈というのは、その地の住民に限らず、広く国民の文化的財産を補完していくための行為であると私は解釈しております。しかしながら「何でもかんでも」受入れるわけにはいかない。もしそんなことをすれば、図書館がいくらあっても足りないから。受入れる側にも収容能力の問題がありますから、そこは寄贈する側も考えないといけない。ましてや、私のように自ら著した本を寄贈に回っているとなれば、これはもはや「営業」の仕事も同然。確かにこれは営利団体である私企業の視点で言えば、非営利の「社会奉仕活動」のひとつになるかもしれないが、長い目で見れば、それが次回以降の著書に関わる「外回り営業」の要素も持ち合わせていないわけではありません。というか、私としてはそこにつながるようにという思いを込めて「営業」をしているわけですが、こちらからしてみれば、各図書館というのは「取引先」という位置づけになるわけです。

 さて、取引先という位置づけになる著者である私と図書館の関係ですが、こうなると、「ビジネス」的な要素が色濃く出てくるのは致し方ない。

 前回までにご紹介したとおり、14年前の本名名義の本を購入してくださっている図書館、ましてや今回の拙著を購入して「新刊書」のコーナーにおいてくださっている図書館も少なからずありますが、そういう図書館とそうでない図書館とで私に対する対応が変わるのも、そこはある程度致し方ないとは思っております。

 しかしながら、こちらも人間ですから、後者の図書館あたりでそこらの不要な本を持込む「寄贈者」と同列のように扱われたら、そりゃ、いい気持ちはしません。別にそのことで声高にカウンターで「館長を出せ!」などとドヤしたりはしないが、非礼な態度はもとより、慇懃無礼に感じる態度を取られたら、どうでしょうかね。


 多くのことを学べた2日間でしたが、その顛末を、この後こちらで披露いたします。とりわけ、書籍化される方、編集などの仕事に携わっていらっしゃる方、図書館関係者の皆さん、何より、著書をお持ちの方におかれましては、何卒、御一読の上ご感想をいただければ幸いでございます。


 


   

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