第30話

次の日~

食堂

彩花

(よし、今日も勉強するか。

環境経済学、始めはどうなるかと思ったけど、大丈夫そうだな。

一番難しい科目を乗り越えられて、一安心だ。

期末テストは、あと三教科。

最後まで頑張るぞ!!)

カキカキ・・・


大介

よっ


彩花

あ、大介くん。

お疲れー(^^)


カキカキ・・・


彩花の前の席に座って、ジーっと見つめる大介


大介

・・・。

一ノ瀬ってなんかすげーよな。


彩花

ん?

なんで?


大介

いや・・///

なんか最近、輝いてるってゆーか。(ボソ)


彩花

え?


大介

俺も頑張らなきゃなっ!


彩花

うん!

そうだ!私、図書館で本借りたかったんだ。


大介

へー。読書?


彩花

読書っていうか・・・

次のテスト、科学じゃん?

化学基礎の図鑑借りようかと思って!


大介

なるほど。


彩花

じゃあ、私行くね!


大介

お、おう!


走って彩花は去った。


大介

ぼー・・・

(彩花が去っていった方を見ている)


「わっ!!」


大介

!?!!?


あははっ

大介先輩びっくりしすぎ~!

入り口のところで先輩見つけたんで、来ちゃった♡

てへ♡


大介

びっくりしたー!


何してるんですか?


大介

何っていうか・・・・

そう!期末試験の勉強してたんだよ。


えー!大変ですね(>_<)

そうだ!葵、勉強で分からないところがあるんです・・・。

見てください~(>_<)


大介

おう、いいよ。


やったー!化学なんですけど、、


大介

化学・・・

あ、(笑)



大介

それなら、一ノ瀬に聞いた方が早いかもな、と思って(笑)

なんかあいつ、科学の図鑑借りに行ったから。

教科書じゃ分かんないって言って。


ふーん・・・


大介

あいつ、ああ見えて、結構すごいよな。

経済学も頑張ってたし。


大介先輩って・・・

彩花さんのことが好きなんですか?


大介

うぇ!??!!


(動揺しすぎ。。)

だって、さっきから彩花さんの話ばっかりしてるから。


大介

そ、それは、さっきたまたま会ったからな!はは、


・・・



家に帰った葵~

大介先輩、彩花先輩のこと好きなのかな

どうしよう。

気持ちが焦ってくる・・

ザワザワする。

早く、なんとかしないと・・・

レオ様は私のものなのに!!


ピロン


あ、ラインだ。


一緒に「レオ様ナイト」に行く約束をしてた子からだ!

なんだろう。




・・・



は?

行けないってどういうことよ。

お金もうちが出してやるって言ってんのに、何なの?!今さら。

一緒に写真撮ってくれなきゃ困るのよ。

1人で行ってるところなんて、インスタに載せられないし、そもそも映えないし。。

(葵ちゃんはインスタ映えに命を懸けているタイプの子である。)


あー・・・うっぜ。









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