第33話 GARUDA

インターネットの普及に伴い、ネットでのやり取りをする機会が増えた。

その中での出逢いが転機となった。

ダイちゃんとの出逢いである。


ダイちゃんは渋谷の円山町の服屋さんで店長をしていた。

たまたま、JAPAN DANCE DELIGHTという日本最大級のストリートダンスのコンテストに出場した帰りに、当時のチームメイトがダイちゃんと知り合いで、彼の服屋さんに立ち寄った事があった。

それから数年が経ち、とあるダンスサイトの書き込みからダイちゃんと連絡を取る様になり、一緒にHOUSEのチームを組む事になった。

「どんなチーム名がいいかな?」

という話になった。

高校生の頃のバンドもそうだったし、ダンスチームの名前もそうだけど、何かを名付ける時、大抵しょーもない名前ばかりが出て来て、なかなか決まらない。

そんな中で、ダイちゃんが

「ドラクエⅢのモンスターで、ガルーダっていたじゃん。ガルーダはどうだろう?」

と言い出し、チーム名はGARUDAに決まった。


GARUDAのメンバーは、ダイちゃんと僕、ダイちゃんの生徒のヒデオ、ヒデオの友人のウエッチという四人。

都内はもちろん、横浜のCLUBの様々なイベントに出演した。

ある時は、僕とダイちゃんの二人で大阪まで遠征に行った事もあった。

この大阪遠征の前日、たまたま都内でニューヨークのHOUSEダンサー・SHAN.Sシャネイと会ったのだが、大阪に着いたらシャネイがいてお互い驚いた。


このGARUDAも解散してしまったが、今でもメンバー全員とFacebookで繋がっている。

海外に住んでいるメンバーもいるけど、いつの日か全員で逢えたらなあ、と思う。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る