エルダー・ブラッド--太古の血--
飛瀬川吉三郎
第一話悲劇花と張三李四という男
中国語で『
その男は溺死体だったのは言うまでもないがこと静岡県の浜名湖は海と湖が混ざり、水が塩辛い事でも有名だがそんな地理的状況よりも霊的状況を考えなければならない。
水場とは幽界に繋がる、あの世ということになるが、水場はどこだろうと三瀬川、この場合分かりやすく三途川と言うべきだが三瀬川と記すが黄泉という言葉の泉は泉界、泉下などを意味して元々中国の言葉ではある。
生け贄崇拝による人身供物の人柱が樹などの物に人を縛って水に沈めるという歴史を考えれば水場が霊的になるのも無理はない。
そんな事を明記しても彼の話はまだ始まっていない、野外徘徊という言葉は田舎ではめっきり無い、街灯も少なく、それ故に道は暗い、しかし、彼女は野外徘徊していた。
と、言っても湖の近くの堤防に階段があり、内側の石を並べた場所に行ける所だ、漁港の近くであり、彼女はそれに出会ったのだ。
釣りなどではない、ただしそれはいた。
出会ってしまったのだ。
「誰?」
「あぁ、自分ですか?何だって良いじゃないですか、死ぬ訳じゃないんですし」
「?」
「名乗るのが礼儀と言われましても名乗る名前が無い、黒孩子分かりませんよね、私は日本に売られた子供です、浜松の暴力団関係者、そいつ殺して、そのまま、全員皆殺ししました、自分は貴方より年上ですがどうでもいいでしょう、それよりも貴女、人前で糞を垂れないで下さいよ」
彼は常識的にそれを不思議に思った。
「お父さんにセックスしてたらおしりの穴がおかしくなったの」
「あぁ、確か同じ境遇の娘でいましたね」
「そう」
「お父さん殺します?」
「うん」
「ついでにお母さんも?」
「うん」
その後、その娘の一家は皆殺しになったが、全員生きている事になる、彼という存在は黒孩子などではなく、良い生まれの出で中国黒社会最低最悪の男で日本に来た後、日本裏社会の人間達を狩り尽くした存在である、こと、このような湖西市という片田舎に来て良いようなレベルの強さではなく、彼のその術の名前を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます