番外 愛
ねえ、この世界が終わってもまた会えるかな。「はあ、意味わかんねーよ。」
んーもう、だからさあ。
「宇宙は広がり続けてるんだから終わらない。」
それくらい愛してるってこと、わかんないかなー。(なんなん、このアスペ、、、)
「愛とかwww」
はあ?
「そんなの、あるわけないじゃん。」
私たち、付き合ってるよね?
「付き合ってるよ。でも、そこに愛はないよ。というか、そもそも愛なんて存在しない。どこにも。」
そっか、愛してないんだ。でも、愛はあると思うな、胸の奥の真ん中あたりに。
「そうだね。愛は概念としてはある。でもないんだよ。」
じゃあ、何がないの?
「重さ。お前の持ってる愛の重さ、何グラム?」
計れるわけないよ。そんなの。でも、そうだなー、例えるならりんご一個分くらいかな。ちょうど胸の中に入るだろし。
「案外、たとえが現実的だな。そうなら、今からお前の胸の中にあるりんご分の愛を取り出して確認する。」
ちょっと待ってよ。ほんとに、あるわけ無いに決まってるじゃない。あと、お前って言うのやめて、私は伊勢州 静(イセス シズ)。シズって言いなよ。俺くん。
「ああ、シズはさあ。愛は主観だから、客観じゃないって言いたいんだろ。」
そう、だから愛は証明することはできないけど、俺くんにはできると思う。だからして、どうぞ。
「面白い。シズ、その考え方自体が矛盾している。」
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