後後240 調査に学園に行ってみる


夕食も朝食も賑やかだった。

アニャータ、花子、そして復活気味になってきた博子。

まともなのはアニャータだけだが、アニャータもおかしな2人に笑い転げることも多い。


「まぁ、華やかなのはよいことだ」領主様

「そうですね(棒)」俺

「いんじゃないか?(棒)」泉さん


も少し乙女らしい事話したり、笑い方が乙女らしいんだったらいいんだけども?

特に華子と博子な!


(領主様?あのー、あの2人にまともな学友とかあてがえ無いんですか?少なくとも姫様(華子)だけにでも?)俺

(やったことないと、思うか?)領主様

(・・・そらそーか。・・いやいやいやいや、最後にチャレンジしてからどのくらい経っていますか?)

(5年くらいかなぁ?)

(んじゃ、そろそろまた次の世代とか、前はダメだったけど進化や成長した子が居る可能性ありますよ?またやってみないと!!)

(・・・おぬしが手伝ってくれれば、いや、おぬしと泉が手伝ってくれればやる)

こいつ、と一瞬思ったが、いや、それいい手かもな?


(わかりました、泉さんもいいでしょ?)

(領主殿に言われちゃイヤと言えないだろ?)

(んじゃ、どうねん・・・・・・学校とかあります?)

(華子の年代の子が学ぶところだろう?あるぞ)

(まず、そこを訪問しましょう!)


で、今日は泉さんはこっち、俺と領主様グループで行動。


華子と博子はアニャータにくっついていて見てみたいとのこと。

「いずれあなた達もお嫁さんですからね!よくみててくださいね!」アニャータ


華子と博子は特にそういう意識が無かったのだが、アニャータにそう言われたので無意識下で意識しはじめてしまっている。

(うまいぞアニャータ!!)

少しは恥じらいってのを知るきっかけになるかもな!!


ーー


武国王都。

王宮から下(東)にくだった貴族街の中程にあるでっかい敷地の”学園”。

開校時は小さく、”学舎”と呼ばれていた。今は大きくなって学園。名前が学園。その前の名前は学舎。


他にも学校はある。それらは**学校、@@学園、&&学舎などという名がある。が、この武国最古の”王家が王都に作った学校”には名が無い。学園と言えば、この学園のこと。学舎と言えば、昔のこの学舎のことを指す。


今後めんどくさくないようにとの設定だな?とか勘ぐってはいけない。決して!!


領主様は校舎入り口の馬車廻しで馬車を降りると、ずんずん勝手に中に入っていった。

で、コンコン!

「はいるぞ!」

ギィ、


「せっかちだなぁ、まぁ、久しぶりだな、今夜は飲むよな?・・あ、連れがいるのか、」

「大丈夫だ、良き飲み仲間になるぞ?いやいや、そんなことじゃないんだ今日は」

で、

俺と泉さんは自己紹介した。


で、入り口の扉のプレートにあったので、この部屋は学園長室であり、彼が吉著武五郎助左衛門だということが判っていた。ただ、名字の読み方がよくわからなかった。多分そうなんだろうけど、いいのかな?と思っていたのだ。

領主様が園長を俺達に紹介してくれた。読み方はだいたいあっており、きっちょむごろうのすけざえもん、”の”は入ったのだ。つーか、きっちょむでよかったんだ?


いずみさんが堪えていたのがおもしろかった。江戸の人には結構受けるのかな?

俺には少し古すぎてイマイチだった。


(ご近所からはきっちょむさん、生徒たちからはきっちょむセンセーとか呼ばれてるんですかね?)俺

だだだだだーーー!!ばん!!だだだだだーーーー!!

泉さんは部屋からでてどっかに走って行ってしまった。


「・・・まぁ、よい。で、そろそろどうよ?華子姫にあてがうの、生えた?」領主様

どっかのSNSか掲示板の中の人ですか?


「うむ、今年は豊作かもな?」園長

wktk!


「では見に行こうか!」園長

え?解説無しにいきなり見に行くの?!!

「おう、」と立ち上がる領主様

え?そういうのがデフォなの?え?


なんか久々に武国式のおかしいところ見た!!!



当然ついていく。


「彼が今季のポイントゲッターだ」園長が指差す

その教室で今立って教科書を音読している10歳くらいの少年。

んーーーー、華子ってショタだったの?


「技は?」領主様

???(俺)

「うむ、もんの凄くまじめで賢いのだよ!」

「なるほど、それはかなりのアドバンテージ・・」

この人達が言っていること理解出来ない件


次に行こう、と園長が幾つか先の教室に。

アレだ、と園長

その指の先は

窓際最後尾で窓の外に鼻くそをとばしている美少女。華子と博子と同系じゃねーの?まずくない?


「あれは!!」驚く領主様

「うむ、若い頃の王妃様にそっくりだろう?」

おめーら、何見に来てんだよ、珍獣見に?・・・・・いやいやいやいや、王妃さま?あんなんだったの?鼻くそとばしてたの?!!


「いやー、びっくりだ!生まれ変わりかと思ったわ」

「うむ、まだ本人生きているのに生まれ変わるんだなぁとか思ったわ儂」園長

・・・・・


階段を昇り、3階に。最初の教室。なんか扉が豪華?

窓枠も豪華?

廊下側の窓から中を覗くと、勉強机とかイスは下の教室と一緒だ。


「あれだ、前から3列め、向こうから4つめ。三つ編みメガネ」

「うむ。なかなかよさそうだな。技は?」

「・・・・心して聞けよ?」

「おう。」


「お前の嫁さんの姪っ子だ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そいうの、いたの?」

「いたんだなこれが」

「・・天涯孤独だと思っていた。」

「おう、彼女もそう思っていたはずだ。が、あれだ、彼女の叔父さんがいろいろ難儀なやつだったろ?で、あちこちに・・、まぁそのおかげで刺されちゃった、だけどな。」

「まぁ、そのおかげで、血筋に会えたんだ。あんな男でも生涯一つはよいことをするものなんだなぁ」領主様

「ああ、俺もそう思った」


「で、あの子は今幸せなのか?」

「・・今ひとつ・・・。孤児だった。俺が孤児院に入れ、そだて、ここに入れた。」

「なぜ言わなかった?」

「今ひとつ確証なかったのと、・・」

「うん、言いにくいよな、悪かった」

「いや、儂こそわるい、」


よいことなんだろうけど、どんどん話しがズレ、全くあっちに逝ってしまっている件。


「で、なのでお前の身内だ、華子付きにはちょうど善いだろ?」

「そうだな。ありがとう!それでいこう!」

「・・・ちょいまち。アノ子が華子達に汚染されちゃうとか危機感無いんですか?」俺

「「・・・・ほう、」」

「な?」領主様

「うむ、いいやつだな?」園長


「大丈夫だろ、あやつは強いぞ?」泉さん!いつの間に?!!

へ?そなの?

「うむ、華子と博子、それにオータを足しても足元程度じゃないか?」泉さん


「ほほう!」園長

「だろ?!!」

「おまえ、いい部下達もってるなぁ、、」園長

「はっはっは!いいだろ!」


「で、このクラスにはも一人いてだなー」

と園長が指さす、目の前に。


廊下側の窓の下。

ちっちゃい子。女の子?おかっぱというよりは坊ちゃん刈り。

きかん目をして・・

その園長の指に、がぶり!!と噛み付く

がるるるるるぅううう!!!


「犬人ですか?」俺

「いや、人、、いたいから、誰かこれとって・・・おねがい、いたいの!!」園長

泉さんが首筋をぽこんとやって、でも気絶させないで、はずさせた。

「流石だな?」園長またもびっくり

「だろう?」ドヤ顔領主様


うん、この噛み付きッ子の意味わからん?

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