後後218 シューレ珍走る
「ねぇ、、妖精って、俺が持っていたイメージとしては、、、こう、、手のひらに乗るような大きさで、ウスバカゲロウな儚なそうな羽を僅かにぱたぱたと音をたててふわふわ飛んでいる、なんかぼわっと薄く光をまとって、。みたいなんだけど、、、それみたいのは、あるの?」
と訊いてみた。
「あー、、、無いけど、、なんか、、?」おっかさん
「・・・・・・・・・・・」シューレ
「おや、シューレ、またやらかしたのかい?」おっか
「あれ?あれれ?あれぇえ? 誰だっけ?”妖精イメージ向上委員会”・・」
「?・・・・・・・・・・・・・・・、、、あ”。。。。」
「というわけだ。ガク、そんなの信じるな。作られたイメージだ、忘れとけ」シューレ
うん、そのなんたら委員会の方が凄く気になるが、おっかさんのものすごく気まずく嫌そうな顔なので訊かない方がいいんだろうなぁ、、
「似たもの同士、か」泉さん
「「なにをっつ!!!」」
ほれ、(泉)
うん。(ガク)
・・・・・・・・・・・・・×2
なぜ今ここにシューレがまたいるのか?
今晩この店に来て、洋酒もうまいなぁ!!ってやってたら、、、ほら、武国にはうまい洋酒無いんで、、、
「うまそうだな?」
といきなりシューレが現れた。
で、一緒になって飯食いながら酒飲んでて、、冒頭の話。
ご飯は3品目もバカ食いし、今は食後のお酒タイムに入っている。だからおかんも同席。
ケース氏は、腹いっぱいになると弱いのかな?また朦朧としながらも、肴をつまんでは酒をちびちび飲んでいる。
それでも翌朝は話の内容とか確認するんだもん、覚えてるんだよなあ、、凄いね!
「みゃほうにゃ、ひょうひぇいにゃまにゃ、ひんへんひおひえひゃのれふふぁ?」ケース
「え?どうだろう?」おっか
「うむ、そういう話もあったなぁ、、あれじゃないか?若い頃、パクチーが人里に住んでなんかやってたよな?」シューレ
話の内容より、ケース氏が何言ってたのか即解読してたのがすごいよな?
「あ?魔法を人間に教えたのは妖精か?って訊いてただけだぞ?」
「全くわからんかった」俺、泉
「それはそーと、そういやそんなのがいたねぇ、、今どこで何やってるんだか」おっか
「あれ?消えたんじゃなかったか?」
「いや、ありゃまだまだじゃないか?」
(また新しい名前、、)俺
(どれだけいるんだ?)泉さん
(皆大妖精クラスだよね?)
(同期っぽいからなぁ)
「パクチーって、南の方の名前っぽいですよね、ほら南方料理に欠かせない」俺
「ああ、そういやそうだったな、んじゃ南に居着いているのかな?」
「だろうねぇ、あの子は辛いの好きだったし」
もろじゃん、、
(俺は、名字が白で名前がチーの中国人かと思ったぞ?)泉さん
あー、そうとも見えるね、、
「妖精って、人型だけなんですか?」俺
「そういやお前はモフ派だったな、、残念ながら、、」シューレ
「うん、見たことも聞いたこともないねぇ。なんだいモフが好きなのかい」
「あれ?俺の嫁のことなんか言ってませんでしたっけ?」
「姿形がわかったわけじゃないよ、気配だけだよ」
ふーん、、、
「まぁ、、モフは、いいやね、、なかなか見どころあるんだねぇあんたも」
お、妖精モフラー発見?!
「あたしゃ、短い毛派なんだけどね、ハムスとかハツカネズミとかシャム猫とかさ、それらの背の気持ちよさ、更に一変しての腹毛のふわふわ感はもう許せないね!」
あー、そういうのもあるのか、、
「腹毛に関してはものすごく同感しますん!」
「そうかい、長毛派かい、、」
「いや、そうでもないかな?ほら、トリミングするのが好きなので、より難しい長い方がやりがいある?」
「職人かい、、」
そういうカテですか、、
獣人の神とかもちゃんといるらしいが、なんか人間形状の精霊みたいのは獣人には無いそうで、
「多分、他の何かとしてなんか在るとか居るとかしてるんではないかな?」シューレ
なるほど、、わからん
「お前らなら、引き寄せて発見できるんじゃないかな?」
不吉なことをのたまいまする大聖霊様w
「安全とは限らないでしょう?」俺
「、、、そうだな、、憑かれたり?」
ほれ
「お前が憑かれても、あまりおもしろそうではないな、、」シューレ
・・・・・・・・・だよね、大妖精は面白いか面白くないかが規準だもんね。
「いや、冗談だ。大丈夫、憑かれたら、、、、なんとか、、、飼ってやるから」
「・・その節は、お願いします、、、」
「おう、任せろ!」シュ
多分、この人マジで言ってる、、
なんかすごくモフリたく成ってきたー、アニャータどうしてるかなー
シュン!
「ほれ」シューレ
目の前にアニャータ。猫形態でベッドで寝ている。
にゃぴー、、すぴー、、にゃぴー、、すぴー、、
寝息が♪!!!たまらんっつ!!!
む!
「どうした?」
「トリミング不足っ!!手入れが足りません!!王宮なのにっつ!!!」
「お前に比べりゃー、どこでも無理だろ?」
「いや、そのベレル、、、レベルじゃない、、シューレ、、起きないようにできる?」
「ああ、できるが、、今やるのか?」
「うん、少しいい?」
その後2時間ほど応急トリミング。
「おい、もろわかりになってるぞ?」
「あ、、どーしよ?」
「・・・・・夜中にトリミング妖精が出た、とか?」
「ぷw、、、、まぁ、それで」
んじゃ、、と、シューレは壁にでっかく
トリミング妖精参上!この王宮のトリミングは”ダメー!!!”
と、金字で書いた。
「ちなみにこれは何をどうしても消えない!!」えっへん!!
・・・・・・・・・・まぁ、、いいか、、、珍走妖精シューレ、、、
シュン!
「「ただいまー」」
・・・皆寝ていた。
待たせ過ぎたね?
それからシューレと一杯やってから、シューレに転位で3人とも宿に送ってもらった。
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