後後215 妖精親子の店、再び2 大物釣り


野菜サラダが山盛り来ました。

嫌な顔の2人。

泉さんはともかくも、ケースさん?

でも無理やり3頭分して食わせる。


ドレッシングが染み込んでいるタイプのサラダ。

マヨ系ではなく、透明なドレッシング、サワー系かな。

食欲を出させる系だな、もろ、、と食べていて思った。

なので、2人も黙々と食べている。


(しかし、どこに入るんだろう?人のこと言えないけど、、)

そうなのだ、先程酒飲みながらメシ食っていたわけで、、数時間かけてたから粗方下の方に行っているとしても、、、


食べ終え、

「・・・・野菜も、うまいものですな」ケース

「おう、、かかっていた汁もうまいが、野菜が美味いと思ったのは、」

と、向こうの世界で生きてた頃、数日何も食べておらず水のみで、やっと飢饉地帯を抜け出して、畑に成ってるモノを一つ2つ失敬して食った時のみだ、と話した。


うん、「美味いと”思った”」だね、まさに。


けど、このサラダの野菜は野菜自体が美味いものだ。美味くなるように育てられたもの。なればいいや、で栽培されたものではない。


とか思っていたらパスタが来た。


さっぱり系、なんというのだろう、オリーブオイルみたいのが少し使われて薄いハムの小さく短冊に切ったのと、パプリカみたいなの。それとパクチーみたいだけど、そこまで匂いが強くないものだけど良い香りのものが小さく切られて入っている。それだけ。塩系の味付けだが、いろいろ少しずつ入れているみたいで、、まじベストの仕上がり。


「シューレの飯食ってるみたいだな」泉さん

「ええ、俺も今丁度そう思った所です」

「シューレって、、」

「うちの村にいる大精霊だ。なんでもできるが、主に飯とケーキ関係担当のほぼ神並だな」

説明が上手い泉さん


「へぇ、シューレ、そこまで行っているのかい、、すごいねぇ、、」

と、いつの間にかオカンが次を持ってきていた。


「あれ?、じゃ、シューレはもうここの大陸くらいは?」おかん

「はい、縄張りになってるんじゃないですかね?」俺

なわばりぃ?(ケース)


猛獣じゃないんだから、とケラケラ笑いながら、大したもんだ、というオカン


「でも、メシウマ度で言えば、ほぼ変わらないんじゃないかなぁ」俺

「まぁ、これ食った限りではそう思うぞ俺も」泉さん


「まぁ、渾身の作、みたいなもんだからね、あんたらがシューレ飯食っているって知ったからね」

ははぁ、、


「なるほどな・・」泉さん

「そうなんだよ、それだけの差があるのさ」おかん


渾身の作で、シューレが普通に作るものと変わらない、と言っているオカン。

でもそこまでのものを作れる者がどれだけいるのか?


「シューレの弟子たちでもここまでは無理だな、まぁ人間だからな」泉さん

「うん、どうしても超えられない壁みたいのは感じられますからねぇ、、」

妖精の弟子の人間の料理、と言うと納得できる味を作れるようになった初代弟子たち。だが、やっぱ弟子の人間の作った、という形容が無ければ、妖精の料理としてみてみれば、まだまだまだまだまだまだだった。


「まぁ、人間と妖精じゃ生きてる年数が桁違いだからね2−3桁」おかん

3桁も、、あ、、いるわなうちの村に、、、



ピラフ。

これも具の種類は少ない。けど、具材はそれだけで美味しく食えるモノであり、味付けもまた何使っているかもわからんほどな、、。

ピラフというよりパエリアみたいな作り方かな?


「よくわかったね、でっかい中華鍋使って、炊き上がったらそのまま炒めるんだよ!」

と厨房から。

中華風パエリア?


火加減で旨くやるのか、油がほとんど感じられなく、焦げ付きも見えずしかし香ばしさはある。

魔法でやったと言われれば信じてしまうほどの、、

「あほうかい、まほうは使わないよ料理を作るときには!」と、厨房から。

確かにシューレも料理に魔法は使っていないなー。


「魔法ってのは、匂いが残るんだよ。誰の魔法ってわかるくらいに」おかんの声


「あ、なんかそんなのどっかで聞いたなぁ、」泉さん

「俺聞いたこと無い」俺

「おや?違ったかな?」

もしくは、他のどっかで聞いたとか、な、、泉さんだからな



「そう言えば、妖精、殆どの妖精は魔法を使っていないよね?言わないと使ってくれなかった、今までのは」俺

「・・・そうだな、、シューレも、積極的にやったのはあのロボ軍団

シュン!

おかんが側に瞬間移動してきていた。

「kwsk!!」

は?

「なんだい?そのロボ軍団ってのは!!」


大物釣れました。

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