第320話 後後195 式のお話


将軍様の小館離宮に王妃様が来た。

で、

ガクとアニャーたが呼ばれた。



「おう、来たか、こっちゃこう」

と、将軍の側まで呼ばれ、というか座敷で待ってた将軍。その横には王妃様。

にじり寄る2人。ガクは正座できるが、アニャータは横座り。


「さて、二人の結婚式の話なのだ。」

・・・・・・・

なーんとなく、もしかしたらそーなのかもなー?とか思わないでもなかった。


普段将軍さまのところに呼ばれない。

しかもアニャータと一緒に、と。

バカでも少しはそう思うよね?

と思うガク。


アニャータももしかしたら?とか少しは思った。が、武国の事しらないし将軍様のこと知らないんで、他になにかあるのかも?とも思った。例えば農国からなんか誰か偉い人がきたとか、、

でも将軍様の前に出ると、夫妻しかいない。あ、これは、、と感じたアニャータ。


なのであまり動揺しない2人。


動揺しないんでつまらない将軍 夫妻。 后も少しは彼等がヲタヲタするのを見たかったようだ。

一気につまんなそーになる目の前の2人を見て

(あ、やばいか、、)ガク


いきなりキョロキョロしだすガク

その様子を感じ、将軍夫妻のつまんなそーな顔の変化を見、キョロキョロ仕出したガクの顔を見て喜びに変わった眼の前の2人の表情を見て、わかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この人達って、、、、


なので、

一応旦那に合わせるべきだろう、、と

畳にのの字を書き始めるアニャータ。


満足げな将軍夫妻。


((こいつらっつ!!!))ガク、アニャータ



その後場を座敷からテーブルのあるところに移した。座敷に慣れていないだろうアニャータへの気遣いだろう。

トリミング小屋は板の間と畳なんですけどね。アニャータは毎日そこでお仕事なんですけどね。

ご夫妻は知らないだろうけど。


で、いろいろなんか言っていたけど、アニャータはわかったようだけど、俺はまったく?

儀式のことなんぞわからんし、偉い人達のそういう催しのこともわからんし、、、だって元高校生で、それ以降はアレよ?なんか作ったり遠征とか旅がメインよ?あぐれっしぶ派よ?

なので

アニャータが知ってて助かった、、丸投げだな!と自分会議で決定。


ケーキ飲んで茶を食べてその場にいるだけだった。

将軍もお后さまも気にせず、主にアニャータに話しかけていた。


腹がくちくなったころ、

「まぁ、そんなところかな。いいかな?アニャータ?」

「どうでしょう?ガクさm、ガクさん」

「アニャータが良いと思ったのならそれで」ガク

アニャータの返事を待たず

「んじゃ決まりだな、それで進めるので心して置いてくれ」

と将軍。

アニャータも承知いたしましたと頷く。


部屋を出る時に

(あとで全部教えてな)と訊くガク

(はい、お部屋に戻りましたら)アニャータ


部屋に戻って、話の中身を訊き終えた頃、ガクは将軍から呼び出しを受けた。ガクのみ。




「おまえ、まだ言ってないだろ?」

なんのことかすぐ判るガク。プロポーズだろ、こっちの世界じゃなんというんだろ?求婚?チューリップとか、、


「はぁ、時期を逸しまして、、」

「ヘタレ」

その言葉と共に奥からお后様が現れ

「ヘタレですね」

その言葉と共にその後ろから華子が現れ

「アニャータかわいそう、こんなヘタレで」


次は博子かっつ?!!と警戒したが、流石にここに博子を呼ぶなんぞという失礼極まることはしないようだ、、

一応華子と博子はセットみたいな感じになってるので警戒するのは当然である。


で、

「これからおまえ、儂と一緒に街に出て指輪買え。婚約指輪。お前の親代わりは信忠だ、アニャータのは臨時で儂と后が行う。もうアニャータの家には了承を貰っている。農国王も我が国とよいつながりが出来るので喜んでいる。」

「でっけーっすね?」フツーにいなかの農家の息子なんですか?あっちだけど、、


「おまえは一応貴族並だからな、実質もっと上?」

何がどう実質なのか全くわからない、、、将軍様と領主さまとお友達感覚程度としか、、(失礼なガクw)


お后さまと華子はアニャータを連れて日常の服とか小物とかいろいろ買いに行くという。

どーせ小館から連れ出していないんだろ?買い物なんぞさせてやったことないんだろ?と痛いところ突かれた。

人生=彼女居ない歴なんで、と言ったら、、皆黙った。


ーー


ガクとアニャータは王都に連れいかれ、それぞれ別に買い物に連れ出された。


邸に帰り、将軍様と茶をのんで碌でもない話をしていたらアニャータ達が帰ってきた。

アニャータが一息入れたところで将軍が俺を突く。お后様をみると頷く。華子はサムズUPしてやがります。


俺がソファの後ろに隠していたもんを取り出し、アニャータの足元に跪き、その手を取り、

「アニャータ、あ・あいしていましゅ、け・けこんしてくだしゅあい!」

難しいもんだ、しかも晒されてるし、、


王都なんで人間形態になっていたアニャータ

ぼふん!と思わず猫形態になり、抱きついてきた。

ガクもおもわずモフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフ☆モフモフ☆モフあふーん!

ゴツン!!


「ほどほどにせい!」将軍の拳固だった。


その後雑談。

俺が、元の世界では、2−3年とかお付き合いしてから結婚になるのが普通っぽい、というと

「「「慎重過ぎる?」」」将軍、お后、華子


「結婚してからが本番なんだから、そこから幸せになろうと二人で理解しあいながら頑張っていくんが、何をどうみても当たり前だろう?」将軍様

ごめんよ、結婚ってなんだかよくわからない、けど、この眼の前の2人見てりゃ少しはわかるかな?


「アニャータさん、こういう男の場合、女が引っ張ってかなければなりませんからね?何かあったら、いえ、何も無くとも頻繁に私のところに顔を出しなさい。いいわね?」

アニャータは善き拠り所ができたというころか、、ホッとした感じを一瞬させた。

そうだな、ちょくちょく王都に来る方がいいな、、


「いいえ、違うわ、、私が小館にちょくちょく行けばいいのよ。離宮があるのだから!!領都まで転移門あるしっつ!!」

流石将軍様のお后さまである!!


わしの、、わしの心の避暑地が、、、とか泣きそうな将軍様、、、、うむ、、ごしゅーしょーさまである。我らが為に、、、

今度なんか考えますから、、、

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