第317話 後後192 ドラゴンじる
日のいずる国の王様は小館村にいるので、お仕事さぼって居るように見えるが、違う。
魔力絶大なドラゴンなんで転移魔法使えるので、仕事を終えちゃー小館に来てる、、、というか逆かぁ、、小館の離宮に住んで、自国の王宮に仕事に通っている。
西の大陸のいとこたちの国ドラゴニア連邦から人材を借りたり頂いたりしてるので、最近は部下に任せられる仕事が多くなり、遊んでられる時間が多くなっのだ。
特に嫁を貰ったことが大きい。皆、王様には嫁といちゃいちゃしてとっとと子供みたいな、と。どんだけ国民をまたせてるんだよ!と、いうわけだ。いい国だねぇ!!
なので、結構のんびりできてる。
「あなた、ドラゴン汁が少なくなってきていますけど、」と王妃がヒ王に言った。
どらごんじる。
ほぼ知能の無い低級なドラゴンを、6方鏡の部屋に閉じ込めておく。と、ドラゴンは己のかっこよさにおののき、脂汗をかきはじめ、数時間後には床に大量の脂汗がたまる。ごく一部の者達はこれをドラゴン汁と呼んでいる。
結構オールラウンダーなじるで、切り傷擦り傷むしさされかゆみやあせもややけとにきびとびひいんきんむずむしウイルス感染症や虫下しにも効果抜群で、、ちなみにこの世界には蚊はいないし、ウイルスも見ない、、見えるもんじゃないけど。
くいものは腐るんでバクテリアはいるんだろうけど。
「ウイルス?いたよ?大昔な、ちょっとあってな、めんどくさくなて私が全て残らず退治した」とは、後日何かの件でガクが聞いた時の大精霊さまの弁。
生き物ほぼ全個体の中に生まれながらの抗体があるのでダイジョブだろ、と、全滅させたらしい。個々の形に対する抗体ではなく、細菌という種全体に対しての抗体だという。
「それもうみっけてるんだ大昔に、、なんかすげー進んでるな?」その時に居たガク。
魔法文明と物理しかない文明の進みどころは全く違うようだ。
さてドラゴン汁。
そういう作り方なので、かっこいいドラゴンになればなるほどじる生産量は多くなる。
ちなみにイケメンとカッコよいはほぼ≠である。なんとなく、ああわかる、と思った者は流石だ!!センスが良い!
ーー
「これ、新作のじるなんですが、、」
じるじる言っていると、なんかどっかの寒い国のガッツリ世界最強だったリムジンとか想像させるよね!
「ほう、、なかなかよいな、、」と、応えるはシューレ。シュールレアリズムの略ではないのでヨロシク。飯関係の名です。
「それでは今日から使って見るな」シューレ
ここは食堂である。そこのボスの言葉である。
くんくんと嗅ぐシューレ。指をつっこんで液体を指につけ、その指をしゃぶるシューレ。
「うん、味も匂いも前のと一緒だな、問題ない」シューレ
ほほう、、味も匂いも、なんか違ったら問題なところに使うんですか?どらごんじるを?
再度言う、ここはシューレの食堂だ。
つまり、そこらへんい客がいるとこである。丁度合間の空いている時間と言えど、ドラゴンおっさん達はもう朝から飲んでうるせーし、朝がおそい連中も朝飯を食べに来ている。
ちなみにガクや泉達は朝稽古後に来るから速い。
が、
今日は泉が稽古をたまたまさぼ・・休んでいたんで朝食は今の時間になっていた。
ヒ王もたまたま、、いや、彼等はいつもこのくらいの時間に朝食だった。
「なぁ、、ドラゴンジルってなんだ?」泉
「ああ、万能薬だよ。調味料にも使われる。」ヒ王
「ドラゴンの内蔵とかから作るのか?」熊の胆とかを想像している泉
「なんておそろしいこと!!」姫、わざとらしい所作でw
「あー、、ガマの油ってあるだろ?泉のいた世界に、、あれと一緒だ」ヒ王、なぜそんなこと知ってるんですか?まぁ長生きだからね!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガマの油を食事に入れるバカいねーぞ?」
「・・まぁ、、ドラゴンだから?」
「ドラゴン達だけでクエや」
「まぁ!でも健康になり、お肌もつやつやになるんですよ!ドラゴンより人の方が効果在るでしょ?今は若いからって、今のうちだけですよ?20にもなりゃ、もう、、」
うん?殺気が?
プロの人物カメラマン曰く、「10代半ばまでだね、そっから変わってくる」だそうです。
肌的には高校生でもうおばん入りみたいだそーです。早寝早起きが肌をよく保つ唯一最大の事だそーです。「そういう者(アスリートとか)とアイドルみたいな不摂生を強制されてるような者だと天と地の差、だそーです。
きをつけよう!!
「そうなのよ!私達のはだ、ぴっちぴちでしょ?」とはシューレの弟子たちであるそんちょ宅女性陣の面々。
「うむ、、」よくわからんが、ここは肯定しておかんとまずい場面だな、と理解している泉。
まぁ、今まで混入されれてて食っていたんだから、今更かな。しかも薬用効果高いというのでは、否定することもできないし。と素直な泉。
でもなんかやだけどね、、。
ーーーー
「なぁガク、ドラゴンじるって知ってるか?」
「なんですか、来たと思ったらいきなりその不穏な単語は」
ここはガクのトリミング小屋。
アニャータは人狼のトリミング中。
ガクは猫人のトリミング中。ガクがトリミングしているアニャータの毛並みが美しすぎるので、猫人達はガクを指名する。
モグラはブラシと油のサンプルがあるていど揃うまで一旦新開拓村に戻っている。
「あ、知ってますよ」アニャータ
ほう、、農国の者達も知っているんか、、、(泉)
「なにそれ?」ガク
「ドラゴンから取った万能薬です。塗ってもよし、舐めてもよし、飲んでもよし、調味料みたいに使ってもよし、と使い方も万能ながら、その効き目も万能なんですよね」
「どーやって作ってるか、知ってるか?」泉
「それは、、、、聞いたことありませんね?」
どうだろう?言っていいのだろうか?アニャータにショックを与えたくない泉だった。
が、ガクの驚く顔はみたいなー、と思う泉だった。
「・・・・・・アニャータ、、ガマの油って、知ってるか?」
「え?聞いたことありませんね?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まじか」ガク
ニタリ!成功した泉!!
「で、なんかな、もう随分以前からシューレの作る食べ物全てにそのドラゴンじるは入っているらしい。食った者が健康になりほんの少し若返り、よいことしかないからだ。さすが大精霊だよな?」
「そうですね、大精霊さまらしいですねぇ」アニャータ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガク
「どうした?ガク。顔から汗が滝のように流れとるぞ?、、、、、まぁ、、あれも、、今更だろ?」泉、黒い笑い。
くっつ、、、知りたくなかったことをっつ!!!!(ガク)
こーんな奴等っつ!!!
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