第268話 後後143 納得行かねぇ、、からの、、


シューレから貰ったケーキは美味かった。うん、とても美味い。確かに言われたとおりの飲み物と合う。他の飲み物も口にしてみたが、今ひとつだった。


が、、

なんか、、


「なんか納得行かねー感じがしないでもない、、」俺

「ああ、俺も、さすがに少しはそう感じるな、、、」泉さん


ケーキを食いながらそう話した。

もちろんケーキのことではない。ケーキはもう満足でありがとう!幸せだよ!。


その前の一連のことである。


なぜ俺らが来なけりゃわからなかったのか?

というか、、

俺らが動くと嵐が起きるとか将軍様がいい出してるのが納得行かねぇ、、、


「やっぱり、違うんじゃぁねーかなぁ、、北山にしても、今回にしても、、」

「うん、他の者が気が付かなかったこと、な、だけだよなー」

「北山なんか、中央もなんとなくおかしいとかわかってたろうけど、動いていなかったよな?」

「そうっすね、俺らがたまたま旅をはじめなければ、どーなってたことやら、、っても、、進展しなかったろうけどww」

「まぁ、でも一般人達はどんどん落盤の犠牲になっていったぞ」

そーっすねー、、


あ、そう言えば、あの3バカとか、山賊成り損ね農民達とか、どーなったんだろー

「あ、あ奴等は僻地で農民やっとる。3バカも一緒で、なんか野獣出たらやつらが退治してるようだ。新しい村作ったようだな。」

ほうほう、、さすがもう俺の心読むのも全く気にしなくなりましたな、、

「便利だろ?」

ええ、とっても!!くせになりそう、、シューレと泉さん3人だけだったら、俺口開かずに会話できるな!

「お前に聞かせるために俺らは口ひらかにゃならんけどな」

仕方ないっす、俺フツーの人だから♪!これが一番安心!!


「しかも、今回はシューレがいなけりゃ絶対無理だった。」

「ええ、全員どころか、ほんの一部が良いところでしたよねー、あとあとを考えるとゾッとしますよね、あーゆー奴等がどんどん増殖してくと思うと、、」

「恐ろしいよな、、」


「しかも、そのシューレも、”お前たちのおかげで来たんだ”って、、たまたまだったのに、、」俺

「ほんとたまたまだよなぁ、、アレも、、」


「おまえらが居るだけで嵐だ!、とか言われるのは、おかしい、、、」俺

「まぁ、悪意は全く無かったが、俺も戦闘以外でそーゆーの言われたか無いな」

さすが戦闘民族化している泉さん


「人狼達なんか俺ら関係ないじゃん、他の人が占領地に行ってたら同じようになってたよね?」

「いや、そりゃないな、、お前のモフへのこだわりがすごくってここまで来たと思うぞ?」

おや?ここで離反されちゃった?あれ?


「でも、、モフ神信仰にしても、ひとの獣人達への意識にしても、かなり良い方に劇的に動いたろ?」泉さん

まぁ、、そーだけど、、無意識に見下すのはかなり減っただろうし、、

でも、


「でも、農国でも北の国でも日のいずる国でも、最初からその程度になってましたよね?」

「ああ、でも武国はお前が始めるまでは違った。」

まぁそーだけど、、、


んじゃー、他の外来達だって、、なんかしてんじゃん、、

「まぁ、してるだろうけど、桁が違うんだろ?皆からしてみれば。」

・・・・・

やっぱなんか納得行かねぇ、、



「領主様は、お前たちが自分達の手柄を、手柄だと認めないうちは、その納得行かねぇ感じが残るだろうな、って言ってたが、」泉さん


うーん、、、手柄、かぁ、、、

なんか、手柄って感じしないよなぁ、、むりっぽだよなぁ、、

「博子みたいな感じなら、それなりに手柄とか思えるだろうけど、、」

「まぁな、、」


「あと、大田さんとかねー、熊とかねー」

「まぁ、目に見えるものだなからぁ、、明らかだよな」


そう、俺達は状況をどうにか、ってのばかりで、それが結果的になんか他の良い結果を引き出したり、ってことばかりだ。

モフ神信仰なんか、もう全部勝手に進んじゃってたよな?俺関係なかったよな??(第22話〜)


「まぁ、、普通の外来は、あのヤマトという親父みたいな感じなんだろう。」

・・・・・

「確かに、、福田さんの仲間なんか2人は攻国ですぐ殺されちゃったし、、、福田さんと大田さんも、もし領主様が侵攻きめなかったら助かっていなかったんじゃないかな、、」

「うん、そう思う。大概の外来はそんな人生なんだろう、俺らはツキに恵まれていた、何度も。」


ツキ、の手柄、か、、

「まぁ、いうなれば、そうなるかな」


「んじゃ、俺らは、またそーゆーときには、ツキに手柄をたてさせりゃいい、ってことですなね」

「まぁ、そんなもんでいんじゃないか?」


そのときにはもうケーキを肴に農国の酒(蒸留酒)でやっていた。


その後、旅の思い出やらいろいろ話し、、

気候もほどよいので、いつのまにかごろ寝していた。



翌朝、泉さんに叩き起こされ朝の鍛錬に引っ張ってかれ、その後風呂で汗流して朝食を食べに食堂に行き、皆とだべりながら食事し、俺はモフリミングへ。泉さんはそこらのを捕まえて稽古、農国や北や日のいずる国の人狼達も参加。

という、日常に戻った。


なんか安心できる場所で、安心できる毎日が過ごせてるんだなぁ、と感じた。

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