第192話 後後67 ド国王都 2日目


新しい宿は、領主様にふさわしいと言えるだろう。なんでも王都一だそうな?

俺には、高すぎると言えるだろうw


野上たちも、なんか落ち着かなそうだ。

「ガクさん、俺、前の宿のほうが、、」

とか言ってきたw


「俺も我慢しているんだ、お前達も我慢してくれ!」

とお願いするしかなかった。護衛だし。



で、ここで昼飯食ったら、野上達の機嫌は逆転し、食事中に、ここは良い宿とかいい始めた。

まぁ、、よかった?


俺は、、ここの料理は手を掛けすぎ、素材まんまの味が少なくなりすぎ、つか素材活かしていないし、、、せめて農国のシチくらいにしておいてほしかった、、

せっかく素材がいいのに、いい素材なのに、、、シューレが見たら激怒するだろーなー。


そんなこの宿のド料理にも、生粋の武国人なはずの領主様、平気な顔して食べていた?。

「どうですか?」俺

「うん、うまいよ」領主様


なんか、言い方が、、、我慢してるのかな?表情作っているから、我慢だな?

どうだろ、

ひと味ふた味足すだけで、武国人が喜んで食べる味になりそうなんだが、、


醤油なんか無いかな?

ウエイターに訊いてみる。

醤油というものを知らない様子wコックに訊いてみると厨房にまで訊きに言ってくれたが、コックまでもがあいにく知らないと。


んー、、じゃ、塩味をもっと濃くして、生唐辛子の薄い輪切りをちらして見て、とウエイターに頼む。


「これ、少しよくなっているはですが、、」

と領主様に。


「・・・・」もぐもぐもぐもぐ・・・

全部食べきってくれた。


「まぁ、、このくらいなら、、(でも、前の宿の食事のほうがいいな!)」

(んじゃ、食事は外でしましょう)

(おう、そうしよう)


でも野上達は気に入ったんだよな?

いろいろどーゆー基準なのか、皆を問い詰めたい気がする!



流石高い宿なのでデザートが出る。


果物を凍らしたもの。そのまんま、でも食べやすいように薄く切ってある。というか、薄くしてから凍らした?


「アイスですな、、、」俺

「合図?」領主様

「あー、氷菓子です」

「ああ、そのアイスか、、」

知ってるの?


「え?うち(武国)にもあるんですか?」俺

「いや、見たこと無いが、訊いたことはある。どっかの国でそういうもんがあったような、とかいう」

曖昧だなー、でも日のいずる国ならあっても不思議じゃないね。

なんかそういう魔法とか使ってオイシイ食い物作りそう。

それは、希少な魔法というものの最も良い使い方♪


果物そのままってのはあれなんで、細かくして練りたいなぁ、、と思ったが、今日はよしとこう。

と、おもったが、、、種まきはしておくもんだ。



俺の分と、野上は食べないと言うのでそれを持って厨房に入る。

「お客さん?」と白衣の人


「うん、ちょっとこれをもっとおいしくね?!」俺

好奇心湧いたらしく、コック長!この方が、、と呼びに行った。


「えと、、なんか、これをもっと美味しくできるとか?」

「ええ、食べやすく、美味しく。なのでできれば手伝ってほしいかな?とか?」

「ええ、私が手伝いましょう」とコック長


果物を種類に分けて別々に細かく切ってもらい、ボールに入れる。

麺棒みたいので手早く潰してもらい、はちみつ少々。

クリームあるというので、ひとすくい。

で、泡立てでぐりぐり混ぜてもらう。


溶けすぎそうになったので、やめさせ、器に盛り付け。


ボールに残ったのを一応味見なコック長。入れたもので想像は着くけど、一応、だろう。

、、

「ああ、面倒臭がらなきゃ、ここまで美味しくなるんですねー」

さすがわかってらっしゃる


ですね!と言って、俺は器を2つ持って、

領主様と野上の前に置く。

「どうぞ、召し上がれ!」


食い終わった領主様

「まめだのう、、あいかわらず」

「ええ、好きなことにはw」俺


一瞬で食べ終え、最後に美味しかったという印象を得られて満足領主様。

野上、しっぽぶんぶん振っておかわりねだっている顔。勿論人間形態だけど、、

もー、外人だとバレているから、いいか獣人てばれるくらい、尻尾くらい。


野上には、また今度作ってやるから、、と言っておく。

うちではできないけどね。

魔法冷蔵庫とか領主様が買ってくれたらできるけどw豪邸並の値段だからなー多分、もしあったらw。あっても買うの無理だけどw


村の誰かが魔法使えるように、、、、、そーいえば、、まだ誰も魔法の訓練って、やったことないんだよな?

つーか、できる者がいないんで、教えられない、訓練できない、、、

・・・ヲタさんなら、できるかな?

ダメ元で、だめでも問題ないもんな?

帰ったらやってもらおーっと♪


全ては食の向上のためにある!♪ いや、それすらもモフのためだけどね?




俺らは宿にこもるのもなんだし、と、外に出た。

ブッチャーまさおの横の中央市場に行く。

昨日は少ししか見なかったから、じっくり歩き回って見たかったのだ、俺がw


領主様にとってもいいことだよ?この街の景気の具合、人々の感じ、食の傾向などみられるだろう。

視察っていうのかな?それなりの言い方をしたい人たちにとっての呼び名はw



中央市場

見た感じは、うちの領都や農国、日のいずる国など、各国の大きい街のそれと似たような。

人は多く、賑わい、人々の顔も明るい。買っている物も多い様子だ。



「野菜は、うち(武国など)と違いますねぇ、、」俺

野菜は似ているけど、違うかな、というものが多い。大陸が別だからかな?


見た目で似ているからと選んではいけない。ぜんぜん違う使い方のものも少なくないから。

使えないこと無いけどねw自分で食べるならw



日用品も同程度ので、こっちから持っていきたいもの、武国に持って帰りたいもの、は、特に無かった。


なんか、街全体というか、国全体?農国に似ているかなぁ、、あの高級宿の食事も似ていたし、、(味は農国に劣るが、傾向は似ている)



市場では、特にこれといったものもみれず、でも流石王都なので結構広く、歩き疲れたので市場の外に出た。

で、裏通りに入ると、目論見通り喫茶店がすぐに見つかった。


喫茶店に入るとすぐにケーキが並べてあった。

ガラスのショーケースはまだないのか、多分見本だろう、各種一つづつのケーキが並べてあるだけだ。

農国に似ているだけあり、ケーキも多くあるんだな。

泉さん喜ぶかな?まぁ味次第だろうな。



・・・・・・

まぁ、、

高級宿の食事があれなんだから、ケーキもまぁ、この程度できてりゃいいのかな?

でも食べきるけど。

うち(武国)の今の状態よりはまだマシ。


うん、多分、食に関して最も美味しく進んでいるのが農国だ。

南方諸国のは、違ったかたちで美味い方に行っている、かな。

スイーツに関しては、間違いなく農国だな。


あとは、土地土地と、人々の意識に合わせて変化している、といったところか。


・・・・・・・・・

やべ、食い物中心にチェックしていたわ、、、癖ついてしまったかな?あの旅で、、


皆ケーキ食べきったけど、流石におかわりほしいという者はいなかった。

団子とかのほうが良かったかな?


茶のおかわりを貰っても少しのんびりする。

「野上、獣人居た?」俺

「いえ、感じませんでした。昨日、この国に入ってからほとんど感じません。」

「ほとんど?」

「ええ、いないことはない、とは思います。その程度です」

・・・・


「奴隷とかになっているのかなぁ、、?」俺

「んー、、そういう匂いではなかったですね、ふつーの匂いだったような気がします。」


「少ない、というだけなのかの?」領主様

「私はそう見ました。」野上


「ドラゴン王家なので、怖がってこの国には怖がってこないのかな?」俺

「それを言ったら、日のいずる国もそーじゃろう?」領主様

「ああ、ですねぇ、、」


「ま、こちらのものと懇意になれたらいろいろきけるじゃろ、焦る必要もない。」

「はい、」


ーー


晩メシは安全策でブッチャーまさお。

いろいろチャレンジは泉さんが来たら2人ですることにした。

領主様を人柱にはできないよねー、若い者の特権?


野上、「やっぱりこっちのほうがオイシイです!」

だそうな。味覚の基準が似たような方向になってよかった♪


ーー


その頃の泉さん達。

酒のんでごろごろ。

肉は数人が、民間人の服装で買い出しにいっている。

なので食にそう不満は無いが、

「早く迎えに来いガク!」とぶつくさ言っている。

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