第158話 後後33 お菓子の国からおかしな国かな?


「え?俺が?男で、おっさんだよ?」

「え、だってフィジニが・・・」


「・・フィジニ?あの、お菓子の?」

「ええ、知ってるんですか?」

「ああ、まぁ、昔一緒に菓子食いまくってたんだよな、、まだ食ってるのか?」

「いやもう料理人になってます。」

「え?なんで料理?なるにしても菓子職人だろ?」

「いやー、一度菓子職人になってほぼ極めたら、、今度は料理にはまって今に至ると言っていましたよ」

「菓子を極めた?」

「ビージスレイ、プチビーレの菓子、知っています?あとエッ料理。」

「ああ、、ビージスレイのケーキはすごかったな。エッ料理も出てきたの最近だが、独特で美味いよな」

「両方共フィジニさんが発祥」

「え?そうなの?」

「酒飲んで食うと美味さが倍増する肴とか、甘くない紅茶と一緒に食べると美味さが倍増するケーキとか。」

「飯でもそこまで行っているのか、、」


「「うまかった!!」」俺、泉さん


「・・・くっ、、、そこまで離されてしまったか、、、」オーナー

「いや、、そういうことは考えていませんよ。昔の、先人の知恵をすげーすげーっと喜んでるひと(妖精)ですよ?昔の料理を再現できてうまかったら喜んでるんですよ?あのひとには”うまいもの”しか見えないんじゃないですかねぇ」


「うーむ、、」

「あと、ほかの妖精たちもほぼ美味いもの、好きなものしか見えていなかったですよ?

オーナーさん、人間に毒されちゃったかな?」

「うーむ、、、どうしよう?」

「飛ぶといいと思うぞ?あと魔法使うとかな」泉さん


「どーやって飛ぶんだったっけ?」

「・・・・羽、だせや」泉さん、口調!

うーーーん!ぽふん!

ぱた、ぱた、ぱたぱた、、、ぱたぱたぱたぱたぱたたたたた

おー、とんだとんだ、、つか浮いている、、あまり動かない、、怖いのかな?


「おーい、怖がらないで動けや、ほれ、飛べ!!」泉さん、どーした?何があったんだ?」

「いやー、何もないというか、どやって動くんだっけー?」

・・・

マジ妖精ってぽんこつだよなっ?!!


「飛ぶと楽しいだろ?動くともっと楽しいんだぞ!あっちの隅に行けほらほらほら!!」泉さん

脅す感じでホバリング状態からあっちいけといわれたので無意識に行った。

「ほれ動けたろうが。今度は逆のあっちの端に行けほらほらほら!!」

言われるたんびにパタパタあっちにいったりこっちにきたり、、


「おーし、もーいーぞ、降りてこい」

ぱたぱたぱた、、

「ふいー、、久々だと疲れるな、、、」

「体重が重くなっているようですよ?」

「え?!!なんで君が僕の体重を知っているのかい!!!」

いや知らんが、、その体型見りゃーわかるよな? ぽっちゃり80きろ?身長170無い程度で。


「ほい、今度魔法。コレ持って」とストローを渡す。「杖代わりな?」と言い添え。


「ほれ、呪文唱えて、なんかやって!」


「えーとえーとえーとえーとえーと


「なんだ呪文もおm

ばふーーん!!


足下が、室内の床が、お花畑に!

その花が、、星が花になてってきらきらまたたいてる。勿論周囲は闇


ぷっしゅーーーー、、

すぐに消えた。


「あ、あのえーとってのは呪文な!」妖精おやじ


くっ!!!このやろう!


はぁーーーーーっ、、

「やっと、、自分が妖精だと実感できた、、、、かな?

うん、多分、、大丈夫、、、、、 かもしれない」


「おっさん、おまえの好きなもの、なんだっけ?」泉さん

「お?ケーキにきまっているじゃないか!」

「んじゃ、食いに行くか?」

「食いに行くにきまっているじゃないか!!」


泉さんはおっさんと連れ立って、ほかの店にケーキを食いに出ていった。


唖然となって呆けていたが、すぐに我に返って追いかけた。


店の給仕がどうなったか知らない。居たかな?見なかったけど、洗い物でもしていたのかな?



先の方に歩く2人は、その先の店に入った。

俺も少し後に飛び込む。

入ってすぐのショーケースの場所にいない、店内を見回す、いない。もいちど見回す。

いねぇ。

ケーキの売り子に訊く、おっさんと少女が今入ってきたろ?と。

「え?お客さんの前には誰も入ってこなかったです」

「・・・この近くにケーキ店ほかにある?」

「ええ、2軒先に」

「ありがとう!」

ダッと店を出て、探すとそのとおりすぐ先にあった。

和風、和菓子屋?

ショーケースの中は和菓子が大半、和ケーキ少し、、

店内を見渡し、、、


「どこいったんだ??」

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