第148話 後後23 教会のケーキ屋の秘密?違うと思いまーす
翌日
朝食後、教会のそばの喫茶店。
「もう常連ですね」
と言われてしまった。
旅人なのに、、、
泉さんはケーキを3つ食い、口の周りをクリームだらけにしながらうまいうまい言っていた。
確かにこの店のはブートッチの美味い店並かもしれない。
なので
「ブートッチのケーキってしっています?」と店主さんに訊いたら
「ええ、一時期そこで修行していましたから」
勿論ケーキ作りの修行だよな?
と思ったら、
「教会の方ですよ?。その時、あまりにもおいしんで、ケーキ作りを習ったんです。で、帰ってきてからここを開いたんですよ」
あれま、、
「あそこも教会もムッサリムの礼拝所も多かったよな」泉さん
「ああ、農国ですからねぇ」俺
「そうですね。農国は、いろんなことで良い手本になりますね」店主
確かに、、と思い返す2人。
「俺らが、少し子供っぽい感じだな、比べると」泉さん
「たしかにそーかも、、農国全体がなんか熟成した中年?」俺
ぷw
「逆に、あーゆーでかい国、底力がある国がガキだったら、、と思うと怖いものだな」泉さん
「おそろしー事いわんでください。まぁ、うちなら撃破できるでしょうけど、その後の収拾がつかない、、」俺
「武国の人って、、、」店主さん
・・・・・・
「「すんません・・」」
その後、農国飯の美味しい店やら、フィジニ系の料理の店やら、昔のフィジニ作品を再現努力し続けている店やらを教えてもらった。
「この国って、妖精いるんですか?」俺、唐突に訊きたくなった。
「・・・・どーして?」
「ブートッチで2人に知り会ったし、プチビーレでも有名妖精に会ったし、ここらでも自分が妖精だって忘れている妖精がいるんじゃないかなー?とか、、、」
「・・忘れてました、、、」
「「は?」」
「いや、今の今まで忘れていました」店主
・・・・・・
「ほら!」
と、店主はいきなり右手に小さな綺麗な杖を出した。
「で、」
その杖を小さく振ると
店内にきらきらしたものが降ってきた
「あらホント久しぶりにやったわ、体が勝手に覚えているものなのねぇ、、」
のんきかよ!
「思い出したわ、、ひもじい思いをしていた私にケーキをたくさん食べさせてくれたのが、この教会の大昔の聖職者で、、そこに居着いて聖職者の修行をプートッチでして、、もう100年位かしらねぇ、、」
・・・・
こいつら・・・
「んじゃスクレとか知ってます?」
「・・・・?・・・・、、!!・・・・?・・・・あ、?、、ああ!あーあーあー!!あれ?・・・」
めんどくさいんで髪留めを出した。
「コレ見てなんかわかります?」
「あ、ああ、このスクレね。ケーキ好きの!」
おまえもだろう!!!×2
「んじゃフィジニも面識あるんですか?」
「え、ああ、彼のトコにもケーキ作りで教わりに言ったわねー、、懐かしい」
・・
「今、彼は料理に凝ってて、うまいもの作ってますよ」
「へぇ、、ケーキやめちゃったんだ、、」
「いや、気が向いたらたまに作ってますが、料理のほうがおもしろいって」
ふーん
「んじゃ、、この街にも結構妖精いるんですか?」
「・・・?、、、どうだろ?、、なんか、、誰かに会ったかな?という覚えは在る気がしないでもないんだけど、、」
そうですか、、
(妖精って、みんなこーなんだな、、)泉さん
(ええ、かなりしっかりした人に見えるんですけどねぇ、、とても残念です)俺
(つーか、お前、妖精の気配、わかるんか?臭いとか?)泉さん
(んな!!わかるわけないでしょ!・・大体スクレんときは泉さんじゃないっすか)
(・・・あー、そーだったっけ?)泉さん
こいつもかよ、、、
なんか妖精と関わるとどんどんボケていくのかな?
とりあえずそれ以上何もないんで、満腹になったからばいばいして少し腹ごなしに外を歩くことにした。
裏道はいろいろな店が在り、地元のホントの雰囲気、生活感のあふれるとおりだ。
元の世界だと、ハムカツとか売ってる肉屋がある商店街みたいなー。
だから俺達は裏道を歩くのが好きだ。
悲惨な国だとこうはいかないだろうけど、、この世界は、少なくともこの大陸ではそういうのはなさそうだ。
これから攻めに行く西の国では、そういうところが多そうだけど、、、
とりあえず、今は、東東の国王都を楽しむ少しの日々を送ろう。
主に泉さんのくいもののためにw
辛さに慣れ、こっちの食事のうまいまずいがわかるくらいにならないとね!!
とかいいつつ、ムッサリム料理という看板につられて入ってしまう。
チキンカレーとナンとチャーを2つ。
「あれ?辛くねーぞ?」泉さん
「あ、、ほんとだ、、」俺
それが聞こえたんだろう、カウンター内からおっさんが、、
「ああ、こっちの料理何度か食べてるんだろ、お客さん達。だからだよ、こっちの辛さに比べりゃ屁みたいなもんだからなぁ」
だそうです。
ふーん、、、
「でも、最初はこれもすごく辛く感じたんですけどねぇ、、」
「あっはっは!皆そう言うよ。それで辛さの美味い不味いがわかるようになっていくのさ!」
「なるほどねぇ、、、」
「でも、これは美味いぞ?」泉さん
んじゃ、俺は、とチャーを飲んで見る
「!!!これっつ!!!おやっさん!このチャー!!」
「あっはっはっは!わかるか!すげーな!!嬉しいよ!」おっさん
「何種類入れているか見当もつかない、、」俺
「はっはっは!秘伝だからな!!!」
と、ここでも良い店を発見。
というか、皆店主が自分で好きで経営しているんで、本気で良いものを楽しんで作り出してるんだろう。
こっちに来なけりゃ、多分一生口にすることなかったろうレベルの食事達だ。
つーか、もう向こうでの一生終わってるんだろーけどw
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