第127話 後後2 巻き込まれ〜!逃げられず?!


泉さんは用意されたテーブルの上を埋め尽くした様々な綺麗な可愛いおいしそうなケーキに目が釘付け!!

「どうぞ!」

との言葉が耳に入るやいなや

「いっただっきまあああああすっつ!!!!!」

との声と同時に両手がそれぞれケーキを掴んで食い始める!!

手づかみかよっつ!!!

もう、1じかんくらいお預けくらった犬?


「クッ、、お、おまえの目的なはんなんだ、、、」と、俺はモフりまくりながら、悔しそうな顔で訊く、でもそう言う俺の顔のもう半分はもうめろめろだ。悪魔男爵のごとくっ!!


「器用ですね?いいぇ、特に何もありませんよ。面白そうな人たちが着いたという話が聞こえたんで、ではお近づきになりたいかな?と様子見たら、たしかに面白そうなんでお声掛けしただけです。」

彼の言う言葉は本心に聞こえた。

確かに、おもしろければなんでもいい、っつー者はけっこう多そうなのがこの世界!


「んじゃ、、、特に、泉さんと立会いたいとか、そういうのじゃないんですか?」

「んー、、別に、戦闘好きではないですし、、銭湯は好きですよ?街の銭湯浴み歩きとかよくするし、、」

「王様がっつ!!!!」おもわず突っ込む!!


「しまった、王様につっこんでしまった!!!」と声に出してしまう


「あっはっはっは!!突っ込んでくれた者は2人目ですよ!ボケても誰も突っ込んでくれないんでつまらないんです毎日」

「毎日やってんのかよ!!!」気軽に突っ込む、いいんだよね?

「あっはっはっは!気分良いですねえーー!!!」

・・・少し気の毒になってきた、、


「いや、そんな気の毒そうな顔しなくても、、、」

ああ、俺ってわかりやすいんだったな、、、w


「もぐもぐ、、そうだガク、すなおはなのはモグモグいいことだぞ?モグモグモグモグ」

こいつ、、ある意味聖徳太子系?


「ボケは争い、諍いを収め、ひとびとの生活をゆたかにしますよ?」

「・・・・つっこみたいとこですが、、ある意味そういう面も大きいですね、、、」

なんか負けた気がするのは気のせいだろうか?


「メガネメガネ、とか額の上のメガネを必死に探し続ける老人なんか、日がな一日中みていたいでしょう?」

「いやがらせかよっ!!!言ってやれよっつ!!!!王以前のひととしてどーよ?っつ!!!」

ほうううううう!!と、つっこまれる気持ちよさに酔うそいつ


「あー、あの王様、でいいんですよね?王子様とか?」

「あ、、まだ言ってなかったですね、、日のいずる国当代国王日出軍将(ひのでいさまさ)です。こんな名前ですけど、戦闘狂ではないですよ?」

「あ、、、うちの国にピッタリの名前、、、」

「ですよねぇ?私の親は何考えたんだか、、、」

いや、神様がアレ何だと思うぞ?きっと武国と間違えたとか、だと思うぞ?ボケ神様だからなぁ


「というか、将軍様なのか王様なのかどっちなの?!!ってツッコミされるのを狙ったんですかね?ご両親は」

「うん、そういう気もしないでもないんですけどねぇ、、やはりアレな両親だったので」

どっちともアレだったんかい!


「あれ?でもここの国の人たちって、あんまりそ~じゃないですよね?」俺

「そうなんだよ、それなんだよ、、だからわかってくれなくってなぁ、、、」悲しい顔の王

いや、内容が内容なんで、そういう憂いた美形中年も台無しだよな、、


「だがな、君はさっきから突っ込むべきところを幾つも見逃し、自分の中だけで堪能してるだろ?ずるいぞ?」

・・・・・・

「ははぁ、、その察知力、さすがです、、でも、そーゆー力はもっと別のところで

「いや、だいじょぶ、そっちはそっちでちゃんとやってるから」

「ああ、たしかにお国はうまく治まっていますねぇ、、」


「だろう?だから私の悩みは、もうあとはコレだけなのだよ、、、」

「あれ?失礼ですけど、奥さんは?」

「あ?マダに決まってるだろう?相方が見つからないから今ココなんだよ?」

「嫁さんは漫才の相方かいっつ!!!!!!」



もう巻き込まれて逃げられない、、、、察知したガクだった。

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