第106話 後−33 武国、その後
あれから
将軍は西の国征伐を決定。決意とかではなく決定した。
まず船、学のアイデアを元にして、海戦では絶対に負けない船、絶対に、相手に勝つ、船を、必要量、作ること。
それが最優先。負ける=鹵獲される=技術が盗まれる、なのでどんな手に対しても負けないもの、にしろ!と言明されています。
「あの、それは、忍び込まれて船を乗っ取られる、とかも想定して?」
「勿論そのくらいは最初から想定しています。単独作戦とかだと乗っ取られやすいですからね。油まかれ火を付けられたりの接近戦も当然考慮しています。」
第二に、
戦争で武国国内が疲弊しても意味がない。なので、国内で生産性の向上。基本的には拡大しての向上ではなく、現状で工夫を重ねて、これからさき日常的なものとして無理のない範囲でできることにする。ただ、無理をしたらどこまで可能なのか?も、試してみること。
まぁ、小館村を参考にしろ、ってことですね。また、街道どころか各領主に領内の道の整備など真っ先にさせています。雨でも雪でもぬかるみにならない道、できれば速い速度で走れる道、道幅の拡大、など。
川がある領には、その川沿いの領で定期路線の整備を命令されました。川沿いの駅馬車が各村経由ですが、川船だと一気にいけます。川沿いの街は、養殖などで拡大していきますので、駅馬車のみでは客を捌けなくなるのは確実ですからね。
(将軍さま、すげーっすね?)俺
(うん、でも、福田が居るしな、、)泉さん
(なるほど、、納得)俺
第三に、
国外の風習や技術などの取り入れ。
良いものは積極的に試してみること。日常的にそれが定着した場合を想定してみて、人々にとって将来的長い未来を見た場合、あきらかに良くなる、今あるよいものを潰さない限り、取り入れてみること。
それは宮廷や軍部など、例外なしに行ってみること。やってみて努力してみての失敗に対し、責任をとらせてはならない。これは絶対命令。
(ケーキ屋、カレー屋がどんどん広まる?!!)俺
(おう!可能性高いな!!)泉
(なんか違う気もするけど、押し通せる範囲無いだよね?)
第四、
アイデアはどんどん提案してこい。
この機会を、どんどん良い方向に持っていこう!
我ら武国が、戦闘だけの脳筋国家ではない!ってとこを、世界に見せつけるのだ!!
と、始まりました。
そして、
今現在、
農国の王宮とかなり密接になっています。」
「「は?北の国とではなくって?」」
「ええ、農国ですね。」
・・・・・
「私達の組織は、泉殿学殿のアイデアを元に、福田殿が指揮をとって作られました。将軍直属です。で、農国には貴方方の連絡所、援護体制、という意味合いも強くあり、早急に整備されました。」
「「は?」」
「将軍様が、脳筋国家から一段も二段も上を目指すことを決心できたのは、実力が付いたからです。小館やいずみ村、東武領という実例、その周辺領という実例で。そして、武芸以外でも様々な楽しみがある、と知ったからですよ?
誰が発端でしょう?」
・・・・・
「将軍様は、今ほど国家経営が面白い、民がどんどん良くなっていくのが面白い、って思ったことは無い、としょっちゅう口にします。」
・・・・・
「あの将軍さまですよ?自慢したくなるでしょう?自分とこよりでっかいとこにw
しかも、そこで、なんだかんだ貴方方が活躍している。
聞いていますよ、人狼軍のこと。あ、内緒でしたね♪」
・・・・・(大汗)・・・・
「もう、何度も会っていますよ、将軍様と農国王は。行ったり来たりで。農国王も我が国に3度ほど来ています。小館にも一度行っています。」
げっ!
「ははは、勿論子供部隊に会えましたよwご安心を。」
「この街にも将軍様は来ています。3日ほど滞在を楽しまれました。お忍びで。3日間、大笑いしっぱなしでしたね。当然私達が警備担当しましたから」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます