第86話 後−13 みゃうみゃうみゃうみゃうしているお店と、、
みゃうにゃコッタとお茶のセット3つですにゃ?。ぶどうと梨のニャルドーとコーヒーください、かしこまりにゃりた。にょーカンと番茶とにゃいがくいみょと渋茶ですにゃ?。みゃるくるにゃとみゃご茶を、はいですにゃ。
と、結構盛況。
いや、テーブルは一つしかあいていないほどなんで俺らで満員な。
店員は皆ネコ獣人で半変態している。ひとのようにだが、見た目はもうネコ。
「これがウリかっつ!!!!」
「どうどう、、まぁ食ってみないとわからんだろ?」
ケーキ最優先の全くぶれない泉さんすげー。
あ!
「こ、これ、、なんすか?」
「ぁちゃーですにゃ、知っているの?」
「本物の?ちゃんと香辛料いっぱいいれてるの?」
「勿論、うちの店特製ですにゃっ!!」
・・賭け、だな?行くかッ!!
「あちゃーとチャパティ2枚で。」
「俺はー、おすすめのケーキ、ってあるか?」
「うーん、みニャは、にゃごろにーにゃが好きにゃんだけど、、皆はあまり美味しいって言わにゃいにゃ、、」
「うん、じゃそれな。それとソレに合う茶はなんだ?」
「普通の紅茶にゃ。砂糖をあまりいれないほうが良いにゃよ」
「んじゃそれでくれ」
「かしこまりましたにゃん!!」
嬉しそうに去っていくみニャ。
あたり!!
あちゃーはあの宿の親父のものに近いほど出来が良かった。チャパティは茶に浸して食べやすいように油をあまりつかっていないで焼かれていた。食べ方も考えて丁寧に作られているのがわかった。
「泉さん、俺の当たりだわ、、」
もぐもぐもぐもぐ、、ぐびっ、ごっくん・・・。
「あ、俺のもあたりらしい、、、」
なんだ?らしい、って、、?
「うん?なんか、うまいんだろーけど、、一口だとイマイチわからん、みたいな?」
「ちょっとちょーだい」
パク、、
アチャーを飲む
げ、甘い、。アチャーの甘さが邪魔になった。
「ごめん、もう一口。」
ぱく、、泉さんの紅茶を一口。
ごくん、、
「・・・・・ああ、わかった、、、紅茶、砂糖ナシか、少なめの紅茶でちょうど美味さが引き立つようになっている、、」
「だよなー、、これだけだと??だけど、紅茶飲むとわかるよなー」
奥が深い菓子ですねー
ああー、奥が深いせかいだ、菓子の世界も、、、
などとぶつやきながら食う。
「「おかわり」」
泉さんはもっと今の菓子を確認したいがために
俺は久々のうまいアチャーをもう一度堪能したいがために
今まで同じものをもう一度食う、なんてなかった。面白い現象である。w
みニャは「同志が出来た!」と喜んでいた。
「あの宿のデザートも、茶と一緒に食うべきだったんだな」と泉さん
「あー、、、確かにそうですねーー、」納得の俺
2軒め
もう昼過ぎなので、
昼飯優先になるような店に入る。
一体どこに詰め込んでるんだよ、とか言われても仕方がないが、こういうのやってりゃ、そのうち「別腹」を実感できるようになるものだ。
「別腹」です。
ほうほう、店にはお昼過ぎらしいい匂いがいろいろ立ち込めている。
これは期待できるかな?
ミルク系が良いのかな?この店は、と、他の客の食べている物をみながらそう思う。
ここでも最後の一卓。ラッキー♪
何にしようかな?
と思ったら、ランチセットがあった。
なるほど、似たようなもの食べているなと思ったらランチなんだ。
「泉さん、ランチセットでいいですか?」
「おう!まかせた!」
だいたい食事のほうは俺が仕切っている、農国に入ってからは。
ランチセットのAとBを一つづつ注文した。
皆が食べているだけあって、美味い。でも、もう一度同じものを食べるくらいなら、他のを注文してみたい、くらいなもの。
食後にケーキを頼んでみた。
これも、そこそこ。
「無難」、が、俺達がこの店に付けた二つ名w
腹ごなしに街を散策。
ここは標高がそこそこあるんで、昼間でも日が当たらないと涼しいと言うか、少し寒く感じる。
「上着持ってくればよかったなー」
「ははははは、学はなー」
泉さんは体が子供だから寒さを感じないんでしょ。おれはもうこっち来てから何年?20台半ばなんじゃなね?
あ!
市場である!
屋根がある!!
吹きっ晒しではないのだ。中は人が多い。寒くは無いだろう。
市場を前に入らないやつは旅人失格である!!
どの市場でも、必需品は同じ。だが、ソレ以外は地域性が在り面白い。
雑貨、服など布もの、嗜好品、菓子、果物などは顕著だ。
ダリーからの乾燥果物も多く見る。ここではそれらは菓子に使われているし。
ふわふわっぽくした砂糖菓子をクレープ生地みたいのに巻いて食う菓子がそれぞれ別に袋に入って売られている。屋台の飯の半額くらいの値段。大きめの串焼き1本と同じだ。
サモサみたいのが何種類もあった。中の具で別れているという。ムーサリム向けの、汚れ払いをしてある食べ物。
揚げパンはどこでも同じ。だが、ここは「つけるモノ」があり、くりーむっぽいいろいろな色のものやジャムも各種ある。
所々にベンチやちょと腰掛けられるモノ置いてあり、多くの人が休んだり食べたりしている。
串焼きも、鹿肉ときのこを交互に刺したものとか、結構独自性を出しているのが良いね。
そのまま真似するのは自負が許さねぇ、、とかを感じる。
今まで農国各地でケーキにはそれを大いに感じられたが、市場でもそれを感じるのは初めてかな?
泉さんも、いつの間にか両手に数本の串を持って歩きながら食べている。
危険なので、空いている場所に座らせて、暖かい茶を買ってきた。
時間はあるんだ、食う時くらいのんびりしましょう。と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます